新年度を迎えて、本学の魅力発信を

―先日、大阪教育大学を対象にした「大学ブランド・イメージ調査」(日経BPコンサルティング)の説明会が実施されました。大学や在校生に対するブランドイメージをアンケートをもとに49項目にわたってまとめたものですが、高校生・学生の父母、教育関係者らの本学への認知率は高く、大学・在校生に対する印象は「誠実である」「資格取得に積極的」など好印象でした。

長尾 驚くような新しい内容はなかったのですが、周りからそう思われているのだろうという予想の範囲内の結果でした。しかし結構、大阪教育大学はがんばっており、大学ブランド力もまずまずで、近畿の他の教員養成大学と比べても全く遜色がないということです。そのことは、わたしが日頃からもっている実感とも合っていました。

―しかし、認知率は高いけれども、「個性的な魅力を連続的に伝えるコミュニケーション」が課題として示されました。広報活動において大学名を「ひろげる」フェーズはすでに終了し、これからは「とがる」施策をとのことでしたが。

長尾 「とがる」という意味はあまりよく分かりませんでしたが、個性的な特色あるものを前面に出せということなら、その通りだと思います。わたし流に言いますと「パンチ力のある個性」が必要だと受け止めました。そして、大学としてのパンチ力の基礎は、研究と教育の充実度にかかわっていると思います。その点で言いますと、先日行われた「研究成果発表会」の取り組みは意義がありました。

―そうですね。約50人の本学教員(グループ含む)が実演やポスターセッション形式で研究活動の一端を紹介しました。企業関係者、一般市民、教職員、学生、高校生など272人が参加したとのことです。教員養成大学でも例を見ないイベントとして注目されました。

長尾 わたしも参加したのですが、うちの先生はこのような研究をしているのかと改めて気づかされました。同時に、1つのフロアで教員同士が互いの研究について交流することができたことも、非常によかったと思います。各先生の研究をまとめたパネルはうまくできていたので、今後、オープンキャンパスや大学祭などの時に、大学発信の資料として活用していただきたいと思います。そのように研究交流を深めていくことが、引いてはパンチ力のある大学の個性づくりにつながっていくと期待します。

長尾学長

―大阪教育大学の名前は世間から知られているが、どんな魅力的な教育研究があるのか分からないという実態が今回の調査で明らかになりました。その点でタイムリーな取り組みですね。さて、新しい平成24年度のスタートに当たって、学長としてどのように大学運営を進めていかれるのでしょうか。

長尾 これからの教師という仕事はタフでなかったらやっていけません。その点で、タフな教師づくりを進めていきたい。学生が研究、スポーツ、読書、ボランティアなどに打ち込みながら、その一方では海外で放浪の旅をしたり、地域活動に取り組んだりするのもいいと思います。そういった様々な経験が、パンチ力のある学生、引いてはパンチ力のある教師、社会人になっていきます。
 その点では、先生たちは研究と教育をがんばる、学生たちは学生生活でがんばる、そして、大学全体で活気が出る、そうすれば、調査が求める「とんがった個性」ということにつながるのではないかと思います。

―ありがとうございます。広報室としても、先生方の教育研究の面白さ、魅力、がんばりをプレスリリース等で発信していきたいと思います。

長尾 もう一つ、このブランド・イメージ調査で浮かび上がったのは、広報活動が非常に大事であるということです。その点で教員の研究がマスメディアに取り上げられることも大学のブランド・イメージを高めることにつながりますので、一人ひとりの先生方の情報(ネタ)を広報室で集めてほしいとも思います。それと、広報室を広報部に格上げするとか、全学的な広報委員会を立ち上げるとか、組織的な強化も必要ではないかと考えています。

―ありがとうございます。さて、学長の任期はあと2年ですが、年度当初でもありますのでどのような大学運営を進めていかれるのかお聞かせください。

長尾 すでに申していることですが、1つは、大学院・教育学研究科の改革です。このところ、何年か定員充足ができていないという状況があります。しかも、本学は教職大学院を作っていません。ただ、現行制度において問題が多いなかでは、むしろ既存の教育学研究科をベースに教職大学院的なものに充実させていこうと考えています。
 2つ目は、学生の語学力の向上を図っていきたいと考えています。グローバリゼーションが言われている中で、教師になるならないにかかわらず、大阪教育大学を出た学生は非常に英語ができると評価されるようにしたい。ただ、言いたいのは、技能として語学力が付けばいいというのではない。学生が自分の主張をしっかりもって英語で話すことができるということです。それが、コミュニケーションの基礎になると思います。
 3つ目は「キャンパス・クリーン・アンド・グリーン」です。昨年暮れには柏原キャンパス・エスカレーター横にスイセンの球根を植えました。また、キャンパスのあちこちにコスモスの種もまきたいと思っています。国定公園内にある大学らしく、クリーンで花と緑に溢れる柏原キャンパスにしたいと考えています。
 4つ目は学生満足度の高い大学にしていきたい。様々な施設・設備の改善を、学生の声に応えながら進めていきたいと考えています。

―学生の声では、クーラーを設置してほしいとの要望が多いと聞きますが。

長尾 難しいのは、電力が許容量をオーバーしているという状況です。増設したくてもできないという壁もあるのです。従って、太陽光発電システムを作ったりもしています。でも、それぞれの事情を考慮し、何とか検討していきたいと思っています。

―現在、社会的な話題にもなっている秋入学についてのお考えを。

長尾 秋入学については、あくまでも大学改革にとって入学時期がいかにあるべきかとして国立大学協会では議論されており、その中で秋入学がクローズアップされたのです。ただ、本学のように教員養成系の大学は、小中高校の学校暦が3月卒業4月入学となっていますので、秋入学のハードルは高いのではないかと思います。もちろん、全否定ではなくメリットデメリットについて、単科の他の教員養成系大学とも相談しながら検討していこうという方向になっています。

―京都・大阪・奈良の三教育大学の連携はさらに進められるのですね。

長尾 もちろんですが、三教育大学だけではなく、更に全国11の教員養成系大学ということも視野に入れて大学間連携に取り組んで行く必要もあると思っています。

―ありがとうございました。

(文責:広報室)

◎本学初の「研究成果発表会」を開催 (大阪教育大学ウェブサイト)

投稿者:   日時:8:30 | パーマリンク

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