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    「男女共同参画とジェンダー平等」をテーマに人権教育全学シンポジウムを開催
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運用担当部局:広報室広報係

「男女共同参画とジェンダー平等」をテーマに人権教育全学シンポジウムを開催

 「第34回人権教育全学シンポジウム」を12月13日(火),八尾市民会館プリズムホールで開催し,約700人の学生,教職員が参加しました。
 このシンポジウムは,毎年人権週間の半日を休講にして,集中して開かれています。本学では昭和44年度に教職専門科目「同和教育」を開設して以来,人権教育を学部教育の大きな柱としてきました。部落問題からスタートした人権学習は,在日朝鮮人問題,女性差別問題,障がい者問題へと拡大し,その時々の社会の変化や課題に対応しながら,幅広く人権を捉えるシンポジウムに発展してきました。今回は,昨年のシンポジウムで取り上げられた「働くことと人権」の議論を受け,それをつなぐ形で「男女共同参画とジェンダー平等-人権・教育の現状から-」をテーマに教育現場の現状や,それを取り巻く学校文化を切り口にして,講演や問題提起,議論を繰り広げました。

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 初めに長尾学長が「本学は,長いシンポジウムの歴史の中で,様々な方面,角度から人権と差別の問題を取り上げてきました。本日の議論によって,本学の人権教育が一段と深まっていくことを期待します」と挨拶しました。
 まず,大阪大学大学院人間科学研究科の木村涼子教授がテーマにそって講演しました。木村教授は,大学進学した大阪で障がい者問題を始めとする人権問題の必要性と出逢い,自らの就職活動で女性に対する就職差別の壁に立ちふさがられた経験などを振り返り,ジェンダー問題の研究者となった経緯を紹介しました。同教授は,現代日本の教育を様々な角度からジェンダーの視点で検証したうえで,男女平等を確立するための教育の役割の重要さを述べ「大学教育の課題,とりわけ学校現場で子どもたちへの人権学習を担う教員を育成する教員養成大学の役割は大きいものがあります。常に先進的な役割を果たしてきた大阪教育大学に期待します」と強調しました。
 このあと,部落問題概論受講生会議等学生有志が活動を報告。「他人事からから自分事へ」と題する制作ビデオを上映しました。また代表の学生が大阪教育大学での人権学習との出逢いについて,自らの半生を重ねて報告しました。
続いてパネルディスカッションが行われました。講師は木村教授のほか,本学教職教育研究開発センターの島崎英夫教授,養護教諭養成課程3回生の濱田千尋さん,コーディネートを男女共同参画推進担当学長補佐の鈴木真由子准教授が務めました。
 濱田さんは「養護教諭養成課程では所属する学生すべてが女性であることについて,ジェンダーの観点から見直すべきではないか」と問題提起を行いました。また,人権関係を扱う授業について「学生にとってより魅力ある授業にするため,小中高の学校現場でリアルタイムに起こっている人権問題を盛り込んでほしい。そのためにも,これからは学生の声を積極的に大学側に向けて発信していきたい」と強調しました。また,島崎教授は「学校現場の教員と生徒の間で深刻な人権問題となっているのが体罰とセクシュアル・ハラスメント。それを犯すのは人との関係をつくる力,コミュニケーションづくりの苦手な人が多いように思う。学生の時代に人間関係づくりの力を培ってほしい」と呼びかけました。そのうえで,濱田さんの問題提起に応えて,「学生の声をしっかりと受け止め,人権学習の授業をより充実したものにしていきたい」と述べました。
 鈴木准教授は「人権教育問題は,当事者や教育関係者らの努力でこれまで大きく発展してきましたが,まだまだ課題が多いのが現状です。学生と教員が力を合わせて,男女共同参画の環境づくりに取り組むと共に,大阪教育大学の人権教育をさらに充実したものにしていきましょう」とまとめました。

(企画課広報室)