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運用担当部局:広報室広報係

「障がい者支援入門」の授業で手話によるコミュニケーションを学ぶ

 教職教育研究センターの池谷航介特任准教授の「障がい者支援入門」で,国立民族学博物館特任研究員の中野聡子氏が,7月14日(火)にゲスト授業を行いました。中野氏は,幼少期の病気をきっかけに徐々に聴力が低下したことから大学入学時に手話を習得し,現在では手話言語関連研究のトップランナーとして活躍しています。
 中野氏自身の経験から,聴覚障がい者にとってコミュニケーションは人間らしく生きるための命綱であると言います。手話を使用する聴覚障がい者にとって,手話は人や社会とつながるために必要不可欠なものなのです。授業では,日本手話の音韻論,形態論,統語論についても紹介され,その特性を活かして3つの単語ペアに共通する音素を見つけたり,服の形状や模様を手話で表したりなど,手話を使ったゲームを楽しみました。
 手話学習について中野氏は,「手話を学ぶ上で大事なことは,下手でもかまわないからまず使ってみることです。あなた自身が手話で話したいと思う場面での会話から始めてください。実践の場を増やすことで上達も速くなります」とアドバイスしました。また,障がいへの理解促進について,「障がい者という枠組みではなく,その人個人としての関係を築くことで,支援する/されるの力関係が内在する『支援』から多様な人間同士のおつきあいとしての『共生』に移行していくのではないでしょうか」と見解を述べました。
 授業に出席した学生からは「障がい者と支援者ではなく,個人対個人として関係を築いていきたいとあらためて思った」といった感想が寄せられました。

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[左写真]国立民族学博物館の中野聡子氏
[右写真]ジェスチャーゲームの様子

(広報室)