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運用担当部局:広報室広報係

附属池田小の児童が自然研究コンクール「科学の芽」賞をW受賞

 第10回「科学の芽」賞(主催:筑波大学)の受賞作品が1月7日(木)に発表され,小学生部門816点の中から,附属池田小学校6年生の熊ノ郷健人くんの『家庭用正倉院』と,同4年生の長野佑香さんの『最後までおいしいふりかけのひみつ』がW受賞を果たしました。
 同コンクールは,1965年にノーベル物理学賞を受賞した朝永振一郎博士の功績を称え,小中高校生を対象に自然や科学に対する関心の芽を育てることを目的に,年に一度開催されており,熊ノ郷くんは2013年から4年連続の受賞となります。

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 熊ノ郷くんは東大寺を観光中,奈良時代の宝物を1000年以上守ってきた正倉院に感銘を受けました。正倉院は,外側を覆う材木の優れた調湿機能により,収納物の長期保存が可能です。これにヒントを得て,湿度を調節し美味しい干し野菜を作る「家庭用ミニチュア正倉院」を考案しました。
 実験では,正倉院を模してヒノキの角材を組んだ箱と,古代の高床式倉庫を見習ってよしずで囲んだ箱を用意し,庫内に切った野菜を置いて一定時間ごとに温度と湿度を測り,外気の変化による影響を検証しました。その結果,ヒノキの箱は湿度を調整し急激な温度変化を抑える効果が期待でき,よしずは風通しが良いため早く干すことができると結論づけました。
 熊ノ郷くんは「時間どおりに計測するために,深夜まで起きているのが大変だったけど,納得いく結果が得られたし,干しイモが美味しくて満足。ほかの受賞作の着想や研究過程が面白くて刺激になったので,中学生になったらもっと難易度の高い研究をしたい」と抱負を語っています。
 “梅入りゆかりふりかけ”と“ごま塩ふりかけ”が大好きな長野さんは,最後までバランスよく混ざり合っているごま塩に対し,梅入りゆかりは先に梅がなくなり,ゆかりと塩が残ってしまうことに疑問を持ちました。
 まずは家庭の一般的な塩とごまを混ぜたふりかけを作ってみると,市販品と違いごまと塩が偏ってしまいました。その理由を調べるため,大きさと重さの異なるBB弾とビーズを混ぜ合わせる実験を行い,大きさと重さがともに同じ場合だけ,均一に混ざった状態が保たれるとわかりました。この結果から,市販品は粒の大きさと重さが均一であると予想し,実際にごまと塩を選り分けて確認しました。
 長野さんは「実証実験では,梅としそを同じ大きさに切って乾燥させた手作りのふりかけを作りました。きれいに混ざり,最後まで美味しく食べられたのでよかったです。将来は研究者か学校の先生になりたい」と目を輝かせていました。

[写真]科学の芽賞を受賞した附属池田小6年生の熊ノ郷健人くん(左)と4年生の長野佑香さん

(広報室)