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運用担当部局:広報室広報係

本学教員が中学理科教育の研究会で講演

 本学連合教職大学院の秋吉博之教授が,大阪市立中学校教育研究会理科部の研究発表会で講演しました。
 同研究会は,大阪市立中学校128校に勤務する教員で組織されており,教科・領域ごとに様々な教育課題について研究しています。10月12日(水),各教科・領域の研究成果発表会が一斉に開催され,大阪市立市岡中学校で行われた理科部の発表会には,中学理科教員ら約250人が参加しました。
 発表会では,はじめに同校教諭による公開授業が行われました。大熊智教諭は第2学年単元「動物のなかま」の授業でイカの解剖を行い,軟体動物の特徴を観察するとともに,生命を尊重することの大切さを教えました。近藤賢治教諭は,第1学年単元「重さ・体積と物質の区別」で,ハチミツ,水,油の層を作る実験を行い,タブレット端末を使って各液体の密度を求めました。

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 このあと,秋吉教授が「理科学習指導の展開―次期学習指導要領の動向をふまえて―」と題して講演しました。秋吉教授は現行の学習指導要領について,国際的な学力調査において科学的知識の活用力が向上したという成果が見られる一方,理科を学ぶことに対する意欲が低く,実験の結果を分析し説明する能力に課題があることが明らかになっていると指摘。そのうえで,「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」の観点から学習過程を改善する必要があるとし,実験の計画立案を子どもたち自身が行ったり,実験結果の考察の際に最初に個人で考えたあと皆で意見交換したりする学習場面を設けることなどを提言しました。また,学習効果を向上させるためのICT(情報通信機器)活用や,アクティブ・ラーニング(能動的学習法)の導入について,授業における具体的な事例を示しながら解説しました。
 秋吉教授は「研究発表会には,これからの教育を担っていく若い先生方が多く参加されていました。彼らが次期学習指導要領に向けて,研鑽を積まれることを期待しています。本学としても,今後も現職教員研修にさらに寄与していきます」と感想を話しました。

(大学院連合教職実践研究科)