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    安全な学校誓い,附属池田小「祈りと誓いの集い」および大学の事業を実施
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運用担当部局:広報室広報係

安全な学校誓い,附属池田小「祈りと誓いの集い」および大学の事業を実施

 平成13年6月8日,大阪教育大学附属池田小学校に刃物を持った男が侵入し,8人の児童の命が奪われ,13人の児童と2人の教員が負傷しました。事件から16年を迎えた6月8日,同小で追悼式典「祈りと誓いの集い」があり,児童,保護者,教職員ら1300人が出席しました。午前10時12分,犠牲になった8人の名が刻まれた「祈りと誓いの塔」の鐘が児童代表の手で鳴らされ,出席者全員が黙とうを捧げて冥福を祈りました。
 本事業は,事件を風化させず,その教訓と学校安全の思いをつなぎ,広く社会に向けて発信していくため,全学規模で当時を振り返り,子どもたちにとって安心で安全な学校づくりを誓うものです。
 同小で唯一,事件当時から在籍する教員である佐々木靖校長は,参列した6年生児童たちに「今の安全の取り組みが,事件当時の子どもたち,そして保護者の皆さんや先生たちの気持ちがいっぱいつまったものであることを忘れないでほしい」と語りかけ,「事件を決して風化させることなく,『祈りと誓いの塔』が建てられた深い思いを受け継いでいけるよう努力を続けます」と誓いました。続いて6年生の代表児童3人が,命の尊さや学校安全の努力について学んだことを引き継ぎ,誰もが安心できる安全な学校や世界を作っていきたい,と決意を述べました。
 式典後に設けられた献花台には,児童や保護者らの長蛇の列ができました。花を供えた児童の一人は「式典のときは,亡くなったお兄さん,お姉さんがどんな気持ちだったかを考えていた」と話しました。保護者からは「集いに参加し,直接ここの空気を感じることはとても重要だと感じています。毎年これだけの人が集まるのは,事件を風化させないという思いが受け継がれているからだと思います。今の安全が当たり前ではないのだと,他校へも広めていくことが大切です」「多くの人は,自分の子は安全に大きくなるのだと思い込んでいる部分がありますが,そうではないと毎年実感し,学ばせていただいています。子どもたちにとっても,ここでの6年間はずっと残っていくのだと痛感しています」といった声が寄せられました。
 式典に先立ち,全学年で「安全科」の授業が行われました。6年生の授業では「自殺」を題材に取り上げ,命の大切さを学びました。家族が子どもの命をどれほど大切に思っているかがわかる手紙として,事件で亡くなった山下玲奈さんの母和子さんの手記が読みあげられ,児童たちは友達が自殺するほど悩んでいたらどうするか,自分だったらどうして欲しいか,意見を出しあい,自殺を防ぐために普段からどうすればいいか考えました。
 大学では翌日の6月9日,事件を語り伝える事業が行われました。柏原キャンパスの3限目および天王寺キャンパスの2限目の授業で,合わせて約2700人の学生に事件の概要と教訓が伝えられました。

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(広報室)