板書のための板書ではなく

みなさん、こんにちは!最近は雨が多く、蒸し暑い日が続きますね…。みなさんは雨の日は好きですか?嫌いという人も多いと思いますが、わたしは、好きです。屋内から雨がしとしとと落ちる音を聞くと、なんだか心が落ち着きませんか?

さて、前々回から始まった浅水先生による授業テクニック解説も、今回で最終回です。前々回で、「学生の視線を引き付ける」、前回で「授業中の課題に時間制限をつける」について学びました。今回は(3)板書が少ない理由について伺います。

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浅水先生の授業では、板書の回数は多くありません。これにも何か理由があるのか聞いてみると、「授業内容によっては板書計画がとても大切なケースもありますが、わたしは、そのときの授業の最も注目すべきポイントや、時間制限の残り時間を書くぐらいに留めています。それは、情報を取捨選択せず板書すると、ただ授業内容を羅列するだけの、板書のための板書になり、学生の頭に入ってこなくなるからです」と答えてくれました。

みなさんは、板書の量が多すぎて、ノートへ写すことに必死になるあまり、先生の話に集中できなかったり、またそれとは逆に、聞くことに集中して板書の書き写しが追いつかなかったり…、そんな経験はありませんでしたか?
板書の量が多いと、「書き写す」という行為そのものに必死になってしまい、肝心の内容は頭に入りません。それに、文字情報だけの授業は楽しくありません。
板書を写すスピードは人それぞれです。だからこそ、どの学生にとっても、授業の内容を深く考えられる、つまり授業に集中できる環境づくりが必要なのですね。

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浅水先生に話を伺って気づいたことは、授業の内容をきわめるだけでなく、そこに学生を引きつけるための工夫することが大切だということです。わたしも授業の中で模擬授業を行っていますが、今までは内容をいかに良くするかしか考えていませんでした。学生にとってわかりやすい、よく考えられた授業というのは、内容だけでなく、導入部分やシンキングタイムのような細部にまでこだわって展開しているのですね。

写真をメインにしてブログを更新するつもりでしたが、インタビューの内容がとても深く、勉強になったので、テキスト中心でみなさんに紹介してみました(^^)
この記事を読んで「なるほど」と頷いたり、「もっとここを詳しく知りたい!」と感じたりした方、お気軽にご意見ご感想をdkp@cc.osaka-kyoiku.ac.jpまでお知らせください!
お待ちしております。

投稿者:   日時:8:12 | パーマリンク

制限時間の大切さ

みなさん、こんにちは!
最近は、クマに襲われるという事件がニュースでよく取り上げられていますね…。大学ではクマを見たことはありませんが、イノシシはあります。イノシシに遭遇した時は背中を見せずゆっくり後退が鉄則です。みなさん、十分に気をつけてください。

さて前回は、浅水一則先生から授業テクニックの極意その1 [学生の視線を引き付ける] について学びました。今回は、極意その2 [授業中の課題に時間制限をつける] について、引き続き浅水先生に解説してもらいます。

浅水一則先生2

「はい、ではこのことについて5分、グループで話し合ってみよう」。授業で、浅水先生がよく口にしていた言葉です。なぜこのように、具体的に時間を指定して課題提示をするのでしょうか?その秘密を伺ってみました。
すると、「時間設定、つまり時間の“ゴール”を提示することで、学生はそのゴールを見据えて考えるようになります。ゴールを決めないと、無意識にダラダラと考えてしまい、考えを話し合って盛り上がっている最中に時間切れ、というのもよくあることです」と、自身の体験も折り込みながら話してくれました。

グループワークの授業に関わらず、先生に「これをやってみよう」と言われるのと、「これを○分までにやってみよう」と言われるのとでは、後者の方がより課題に集中できますね。そういえば、高校時代、受験勉強で時間設定をしていたことを思い出しました。皆さんも経験があるのでは?過去に自分が実践したことも、視点が変わればとても新鮮に感じます。教育実習でも使えるテクニックではないでしょうか。

次回はいよいよ浅水先生シリーズ最終回。どんなお話が聞けるでしょうか?お楽しみに!

投稿者:   日時:9:41 | パーマリンク

先生の視点から…

 みなさん,お久しぶりです。
昨年の夏の最終更新から,なかなかブログを更新できていませんでしたが,これからは更新率を上げていきます。楽しみにしていてください!

 さて,今回から始まる新企画では,「大学教員の授業テクニック」にスポットを当てます。わたしたち,教員養成系大学の学生にとって,授業における先生たちのテクニックは,とても興味深いものです。そこで,第1回目となる今回は,教職科目を担当している浅水一則先生からその極意を学びます。

浅水先生1

 わたしが浅水先生の授業を観察して気づいた点が3つあります。それは…

(1)学生の視線を引き付ける

(2)授業中の課題に時間制限をつける

(3)板書が少ない

 まず(1)について。先生はゆっくり,そしてはっきり諭すように話します。先生いわく,「アナウンサーや落語家を観察し,良いところを真似て,勉強を重ねたものです」と語ります。さらに,表情や身振りを大きく使ったボディーランゲージも特徴で,「落語における1人2役のように、表情豊かに演技をすることが大切です。これは教員だけではなく,教員採用試験で模擬授業を練習している学生にも効果的なポイントです。」と教えてくれました。
確かに,学生側から見て,一方的に先生からの説明を受けるだけの授業ほど,退屈なものはありません。授業内容を極めるだけでなく,このような話し方や演技するような動きも,授業全体に重要な役割を担っていることがわかります。

 次回は(2)授業中の課題に時間制限をつける について,解説を伺います。
お楽しみに!

投稿者:   日時:14:07 | パーマリンク