恩師への手紙

私にとっての先生

中学校時代に指導してもらったA先生に感謝の気持ちを伝えたいと思います。

私が小・中学校時代に過ごした島では、年々生徒数が減少していき、中学校三年生のときには一、二年生の入学はなく、全校生徒が三年生七人だけとなりました。

担任のA先生は、「先生も七人と一緒に成長していく」とよく発言していました。体育の授業中には先生と競ったり、レクリエーションを企画したり、年齢や立場は関係なく、とても仲が良かったです。部活動も校外活動も七人しかいなかったけど、先生は私たちを様々なことにチャレンジさせてくれました。最初はやる気がなかった私たちを先生が鼓舞してくれ、英語劇を完成させ発表できた時には、全員で大泣きし、本当にやって良かったと思いました。

特に忘れられないのは、部活動のソフトテニスの試合で、初めて二回戦負けし、県大会に進めなかった時のことです。私のミスが多く、ダブルスのペアだった友人とは気まずい関係になり、練習中も話すことはなくなりました。その様子を見ていた先生は、私と友人それぞれ一人ずつ話をじっくりと聞いてくれました。ペアの友人に言えないことも先生が吐き出させてくれたので、二人で話し合うことになった時には気持ちに整理がついていて、思っていることを初めて友人に伝えることができました。その日から二人で毎日時間があれば練習し、最後の大会で優勝することができました。

先生は私の一番の理解者で、私が悩んでいるとすぐに気づいてくれますし、いつも真正面からぶつかってくれました。怒るときには本当に厳しく、私たちを育ててくれました。私たちにとってはもう第二の母親です。生徒が少なかった分、先生との関わりが深くなったという面もあるとは思いますが、それよりも、先生が一緒に喜んだり、泣いたり、たくさんのことをともに経験してくれたからこそ先生を信頼でき、私自身も随分成長することができたのだと思います。この経験から、私もA先生のように何をするにも前向きに取り組めるような雰囲気が作れる先生になりたいと思うようになりました。

現在私は、全校生徒約1000人の高校に通っています。生徒だけでできることが増え、中学校とは違った学校生活を楽しんでいます。将来は小学校の先生になりたいと思っていますが、どんな規模の学校であっても、子どもたちとコミュニケーションをしっかりとって、勉強の時間はもちろんのこと、休み時間や部活動でも、一緒に楽しんだり悩んだりしていく中で、私が先生にしてもらったことを子どもたちに返していきたいです。