大学院連合教職実践研究科

3つのポリシー

アドミッション・ポリシー(入学者受入方針=入学者として求める学生像)

1.求める学生像

卒業認定・学位授与の方針に定める資質・能力を育成するために編成された教育課程を履修する学生として次に掲げる人材を広く求めます。 
・学校や地域が抱える教育課題の解決において指導的・中核的な役割を果たすために求められる高度で優れた実践力の獲得をめざす現職教員及び教育委員会関係者 
・新しい学校づくりの担い手として自ら学び続けることで実践的指導力の獲得をめざす人

2.入学者選抜の基本方針

大学院連合教職実践研究科が求める学生を受け入れるために,次の大学院入学者選抜を実施します。

[推薦選抜] 
大学院入学者推薦選抜では,「課題レポート」・「口述試験」・「学修計画書」を課します。 
・「課題レポート」では,教職に必要とされる読解力,思考力,文章表現力を特に評価します。 
・「口述試験」において 
  学部卒学生等では,教員として学び続ける意欲,教職に関わる実践的な知識・技法・大学院での学修計画を特に評価します。 
  現職教員等では,教員として学び続ける意欲を持ち,自らの教員としてのキャリアと学修計画を関連づける思考力,判断力,表現力を特に評価します。 
・「学修計画書」において 
  学部卒学生等では,学部での学修を踏まえ,教員として自らが身につけるべき資質・能力を明確にし,それを学校等における教育課題と関連づけた具体的な学修計画を特に評価します。 
  現職教員等では,所属する組織の課題を把握し,その解決のために教員として自らが高めるべき資質・能力を明確にしている学修計画を特に評価します。 

[一般選抜] 
大学院入学者一般選抜では,「小論文」・「口述試験」・「学修計画書」を課します。 
・「小論文」では,教職に必要とされる読解力,思考力,文章表現力を特に評価します。 
・「口述試験」において 
  学部卒学生等では,教員として学び続ける意欲,教職に関わる実践的な知識・技法・大学院での学修計画を特に評価します。 
  現職教員等では,教員として学び続ける意欲を持ち,自らの教員としてのキャリアと学修計画を関連づける思考力,判断力,表現力を特に評価します。 
・「学修計画書」において 
  学部卒学生等では,学部での学修を踏まえ,教員として自らが身につけるべき資質・能力を明確にし,それを学校等における教育課題と関連づけた具体的な学修計画を特に評価します。 
  現職教員等では,所属する組織の課題を把握し,その解決のために教員として自らが高めるべき資質・能力を明確にしている学修計画を特に評価します。

3.入学前に学修しておくことが期待される内容

(学部卒学生等) 
・大学卒業レベルと同等の基礎学力 
・教職への基本的な知識・技能 

(現職教員等) 
・教育全体や所属する組織の課題を理解し,課題解決をする力 
・組織の一員として協働して取り組む力 
・子ども一人ひとりを理解し,授業づくり,集団づくりを指導する力

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針=教育目標の達成に必要な教育を実現するための基本的考え方)

学校教育の全体像を俯瞰できるような幅広い実践力や課題解決力や応用力を培い,教職に関する高度な専門的知識と実践的指導力を統合的に養成するため,カリキュラムは以下の科目で編成・実施します。

①高度な専門性を有する教員を養成するための基礎的素養を修得する研究科共通科目
②変化する教育環境に対応するために,様々な教育のあり方を俯瞰的な視点で把握するための体験的基盤を確立する学校実習科目
③各コースの特徴を踏まえ,その特徴を伸ばすことを目的とするコース科目
④自ら学校実践の現場における課題を設定し,研究科共通科目,コース科目,学校実習科目での学びと関連させながら学びを進め,最終的に実践課題研究報告書にまとめることを目的とする課題研究科目

ディプロマ・ポリシー(学位授与方針=修了要件や育成する人材に修得を期待する能力に関する基本的な考え方)

所定の単位を修得し,教職に関する実践的知識・技能を拡充するための省察や教育実践研究の方法論,同僚や他の教育関係者との協力や協働,学校における組織的活動の視点と方法を獲得するとともに,学校教育の制度や仕組み,教育課程,授業や教材,子どもの心理や発達と生活及びその多様性等に関する高度な専門的知識と実践的指導力を統合的に有する人材と認められた者に学位を授与します。

養成する人材像

連合教職実践研究科 高度教職開発専攻150名(専門職学位課程)
School of Advanced Professional Development in Education
コース 入学
定員
キャンパス 対象 内容
スクールリーダーシップ 30 天王寺 現職教員等
(勤務経験
3年以上)
教員集団をリードし,保護者,地域住民等と協働して,学校及び地域の新しい教育課題を解決するために求められる優れたリーダーシップを発揮できる教員を養成する。
援助ニーズ教育実践 30 天王寺 現職教員等及び
学部卒学生等
子どもを取り巻く多様な援助ニーズに対応するための高度な教育的手法を探究させ,「チーム学校」の考えに基づく学校内・外の関係者と協働して展開できる教員を養成する。
教育実践力 80 柏原 現職教員等及び
学部卒学生等
児童・生徒に即した,実践的で高度な学習指導,学習評価の能力を持ち,教員としてのカリキュラム・マネジメントや,教科横断的な視野を持った教科領域の指導,今日的な教育課題に対応した授業開発に,先端的かつ継続的に取り組むことのできる教員を養成する。
特別支援教育 10 柏原 現職教員等及び
学部卒学生等
(特別支援学校教諭
免許状取得者)
特別支援教育の対象となる子ども一人ひとりのニーズに対応した適切な教育支援を行える高度な能力を身につけ,また特別支援コーディネーターとしての役割を担うことのできる教員を養成する。

学位プログラム


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 学位プログラムとは,大学等において,学生に短期大学士・学士・修士・博士・専門職学位といった学位を取得させるに当たり,当該学位のレベルと分野に応じて達成すべき能力を明示し,それを修得させるように体系的に設計した教育プログラムのことを言います。

 連合教職実践研究科高度教職開発専攻では,平成30年度に学位プログラムを策定し,令和元年度より運用しております。

 なお,大阪教育大学は,教育委員会・学校現場が求める人材の育成をめざしており,その一環として,大阪府内の大阪府教育委員会・大阪市教育委員会・堺市教育委員会による教員の育成指標の策定と運用にも深く関わっています。

 その経験を生かして,学位プログラムにおいては,到達目標(ディプロマ・ポリシー)と,各教育委員会が教員に求めている資質・能力との対応関係をきちんと整理しています。

 

(右の画像をクリックするとパンフレットが開きます:PDF形式)