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運用担当部局:広報室広報係

2019年年頭挨拶

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 みなさん、あけましておめでとうございます。
 本学はこの数年、急激な大学改革に取り組んできました。皆さんのご苦労とご協力のおかげで改革は順調に進んできたと思っています。
 これまでの改革を振り返りますと、平成27年に教職大学院を設置し、続いて平成29年に学部改組を行ったことにより、学校間接続の問題を基本的に解決できたと考えています。学校間接続の認識を持って対応できる教員を育成していく、組織的な基盤を作ることができました。
 続いて、昨年10月をもって、本学大学院の教員養成部分が教職大学院へ一体化することが認可されました。今後、教員を育成する大学院は、数年のうちに教職大学院に一本化されていくことになります。東京学芸大学とともに本学が、その先鞭をつけることができたと思っています。

 現在は北海道教育大学と連携し、日本教育大学協会の中のグループで、教職大学院における新しい博士課程の在り方についての案を取りまとめています。私は、教職大学院で養成する人材に与えられる学位は博士でなくてはならない、しかもこれまでのPh.D.ではない新しい博士号が必須と考えています。文部科学省には、私たちがまとめる案などを参考にしながら、専門職大学院における新しい博士課程の在り方を検討してもらえればと考えています。
 学部については、一昨年の改組で教育協働学科の設置と教員養成課程の改編を行い、それぞれの機能を強化してきましたが、今後は各課程・学科の協力関係をさらに強固なものとしていかなければいけません。そのためには、教員組織の再編が必要であると考えています。
 こうした改革が必要だと考えるのは、イスラエルの学者ユバル・ノア・ハラリが、世界中でベストセラーになった著書で述べている「人類が直面している新しい時代の到来」と無縁ではありません。ハラリはその著書『サピエンス全史』や『ホモ・デウス』で、人類は認知革命、農業革命、科学革命を経て、現在、様々な情報科学を扱うことによる第4次産業革命と呼ばれるような、新しい時代にさしかかっていると述べています。私は学長に就任した時、こうした時代に対応できる教員の養成が求められていることを強く感じ、皆さんにご協力をいただきながら、改革に取り組んできました。
 また、専門教科の知識だけを身につけさせていくようなこれまでの課程認定制の在り方では、ハラリが言っている新しい時代に対応することはできません。教員養成の抜本的な変革が求められる今、先頭に立って新しいモデルを作りあげていくことが、国が設置する教員養成大学としての使命と言えるのではないでしょうか。
 今後、日本は大きく変わっていくと思いますが、学校や教育が社会から消えることはありません。本学は国立の教員養成大学として、重要な任務を今後も果たす必要があります。国と連携して新しい時代の教育をリードしていく、そういう大学になっていきたいと考えています。そして今がその正念場であると思っています。こうしたビジョンを短期間で実現するためには、皆さんのご協力が必要です。今年も皆さんのサポートを頂きながら、今後に残る大学にしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

2019年1月7日
大阪教育大学長
栗林 澄夫