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運用担当部局:広報室広報係
ヤマトホールディングス株式会社 山本 淳奈 さん

 「芸術学に興味があったのです。関西圏の国立大学には学ぶことのできる学科がなく、たまたま教養学科に芸術専攻があることをネットで見つけました。自由に研究できるというところが気に入りました」
 世界中の映画を見ることが好きになり、「高校時代にはすっかりはまりました」。見る本数が増えるにつれ、芸術学の視点から作品を捉えたいと思うようになりました。「制作手法から、ジェンダーなど、そこに描かれている人間関係や、政治や宗教など社会背景に関心が向くようになりました」

留学先の友人と

 入学してみると、「芸術コースには刺激的な友人がたくさん集まっていました」。もまれるうちに、海外でもっと芸術学を学びたいと、高校時代からの夢だった留学を3回生の冬に決意しました。
 すでに、就活は始まっていました。「ブランクになり就職に不利だよ」と忠告する友人もいましたが、「必ず自分のためになる」と4回生の8月に渡米しました。初めは周りとコミュニケーションがうまくとれず、悩んだこともありました。「その折、留学センター(現・国際センター)の先生方や職員の皆さまには親身に相談に乗っていただき、救われました」

 「期待通りに刺激的な経験でした」。11か月の留学を終え、5回生の夏に再開した就活で旅行会社など何社か面接を受けましたが、ことごとく失敗。同級生はほとんどが内定を決めており、焦りを感じていた頃、留学経験者向けの合同説明会でヤマト運輸(株)に出逢いました。社員を「人財」と捉える企業理念に惹かれました。海外留学で語学を習得し現地経験を有するキャリアが採用担当者の目にとまり、内定を得ました。
 入社1年目はヤマト運輸の支店に配属されました。入社2年目の8月にヤマトグループの持ち株会社「ヤマトホールディングス(株)」(東京都中央区)に出向を命じられました。監査担当としてグループ企業や海外現地法人での適正な経理プロセスの指導、コンプライアンス(法令遵守)の徹底業務を担当しています。

 昨今、海外留学をためらう日本人学生が増え、内向き傾向になっていることについて、「理解できません。確かにお金もかかるし、就活にプラスになるとは限りませんが、自己投資によってそれ以上のものが必ず得られます」ときっぱり。
 自身、留学から帰ってくると、周りの友人から「別人みたい」と評されました。「もともと引っ込み思案だったのですが、物事をはっきり言えるようになりました。外国人とのコミュニケーションでは曖昧はだめ。YES、NOをはっきり言わなければなりません」。知らず知らずに度胸がついたようです。

同僚との打ち合わせ

 グローバル化が進むなかヤマトグループも海外市場で宅急便ネットワークを拡大しています。「海外への事業拡大の基盤として、1919年創業のヤマトグループが日本で長年かけて積み上げてきた仕事の仕組み、サービス精神を現地に浸透させる必要があります。国際化を掲げる経営戦略の推進に役に立てるよう成長していきたい」と抱負を語ります。
 趣味はやはり「映画」。健康法は「東京は公園が多く、ぼーっと過ごすのが好きです」。違う分野の職業に就いた同級生とはfacebookで交流、「時々会って、癒されています」

(2012年9月取材)

※掲載内容はすべて取材当時のものです。