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    小野恭靖教授の歌謡史研究がNHK大河ドラマに
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小野恭靖教授の歌謡史研究がNHK大河ドラマに

 本学教育学部教養学科 日本・アジア言語文化講座の小野恭靖教授(日本文学,日本歌謡史)が選定した流行歌謡が,NHK大河ドラマ『江―姫たちの戦国―』の第10話「わかれ」(3月13日放映予定)で使われることになりました。
 第10話では,羽柴秀吉に攻められた柴田勝家が,越前北庄城で自刃します。柴田軍は北庄城落城を前にして,この世との別れの宴を開きます。その悲しい宴席で当時の流行歌謡が歌われますが,小野教授はその歌の選定を行いました。
 そこで歌われるのは,「隆達節(りゅうたつぶし)」の「花よ月よと暮らせただ,ほどはないものうき世は」(満開の桜が美しい,満月がきれいだと言って暮らすがよい。どうせ人生は短いものなのだから)というものです。この歌の「花よ月よ」という部分は,今日でも少し意味を変えて「蝶よ花よ」という慣用句となっている表現の古い例です。内容的には美しいものや楽しみを追い求める人生の素晴らしさを歌い,その背景に人の命の儚さを暗示しています。

『江―姫たちの戦国―』タイトルロゴ

 なお,「隆達節」は戦国時代の和泉国の堺(大阪府堺市)に出た高三隆達(たかさぶりゅうたつ)という人が全国に広めた歌謡ですが,今年はちょうど彼の400年忌に当たります。その意味でもドラマ中でこの歌が挿入されることには大きな意味があると言えます。
 小野教授の歌謡史研究は,NHK大河ドラマ『利家とまつ』(2002年),『武蔵』(2003年)に挿入される流行歌謡や子守歌について選定を求められるなど,これまでにもたびたび採用されています。