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運用担当部局:広報室広報係
教養学科 情報科学専攻 3回生 浜松 尚樹 さん

―― 障がい学生修学支援ルームでリーダーシップを発揮されていると聞いています。支援協力学生のスキルアップを図る研修活動で手話を担当されているそうですね。手話との出会いは?
浜松 中学2年のとき、何気なくテレビを見ていたら、居酒屋の店主が手話でお客さんと楽しく会話しながら注文を受けているシーンがありました。ふーん、手話って普通にあるんだ。面白そう、と感じたことを覚えています。
―― 本格的に学ぼうと思ったのは?

障がい学生修学支援ルームの取り組み

浜松 高校に入って、手話サークルがないかと市役所に問い合わせたところ、市民ボランティアの手話サークルがあり、門を叩きました。学習会では手話が飛び交っていまして、初めは何にも分からず愛想笑いを続けていました。そこで、(手話を)学びたいと強く思いました。学ぶうちに通訳者への関心が高まり、手話通訳の講座にも通い始めました。
―― 大阪教育大学を選んだのも、手話と関係があるのですか。
浜松 学生の手話サークルがある数少ない大学の1つでした。しかもレベルが高い。オープンキャンパスで手話通訳を見学し、魅力を感じました。

研修合宿で講義する浜松さん

―― 2年前に障がい学生修学支援ルームができたのも、タイミング的にはよかったですね。
浜松 学生だけのサークルだけでなく、大学の事業として教職員のみなさんと仕事ができるということで、大変充実感があります。
―― 課題に感じていることは。
浜松 情報保障ではパソコンテイクが主流になっていますが、手話やノートテイクも捨てたものではないということです。
 なぜかと言いますと、パソコンの表現には抑揚がありません。手話はジェスチャー、表情の変化など通訳者の技能や個性があらわれ、人間的な温かさとして相手に伝わるからだと思います。

―― 手話と手話通訳者とは、求められる技量は全然違うとのことですね。
浜松 コミュニケーションですから、相手に対する配慮が求められます。手話で伝えようとしても、相手が顔をしかめていたら、あっ、通じていないんだ、違う表現をしてみようと、臨機応変に修正することが必要です。また、手話通訳者の服装も、手話が見づらい服などは避けるようにしています。
―― 将来の夢は。
浜松 本学に入学される通訳の利用学生さんのニーズに合わせて通訳者の人員やスキルを増やしていけるよう、通訳者を育成していきたいと思っています。また、自分自身が教える立場になっているので、自分と同じレベルの(手話)通訳者がもっと勉強できるように、学外の通訳をされる方々、受けている方々からいろいろ学べるように、すべての人が学び教えることのできるような体制をとっていきたいと思います。
―― 手話とは何か、聴覚障がい者の歴史を知らない学生も多いと思います。そういう一般の学生に何かメッセージを。
浜松 ノーマライゼーションの動きをわたしたちは無視できないと思うのです。例えば、身近な人が耳が聞こえなくなり、目が見えなくなったら、どうやって助けたらいいのか、立ち止まって考えてみることは必要ではないかと思います。手話の面白さをみんなに伝えたいです。

(2013年9月取材)

※掲載内容はすべて取材当時のものです。