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運用担当部局:広報室広報係
教養学科芸術専攻 4回生 土屋時生さん

 「僕はバスケに集中しようと思うと、それ以外のことに没頭する時間が必要です。脳とか心が豊かじゃないと、パンクしてしまう。オフの時は一切バスケのことは考えず、映画見て、本読んで、文章を書いて、寝ます」。そう語るのは教養学科芸術専攻の土屋時生さん。体育会バスケットボール部に所属しています。
 大教大を選んだのは、芸術を実技ではなく学問として勉強でき、実家から通えるから。芸術作品を客観的に見て、どんな表現が使われているのか、どこから影響を受けているのかを分析しています。「何がいいのかをきちんと言語で説明する。鑑賞者によって意見が分かれる『芸術』は、良い点をしっかり定義できる『偉大なる鑑賞者』によって人々に理解されてきました。そこが面白い」。自身でも物語を書き、いつか一本小説を完成させたいと考えています。「3つキーワードを決めて、膨らませて、キャラクターの特徴を考える。そうすると頭の中に物語ができます」。スマートフォンのメモ帳は、物語の構想やアイデアで埋まっています。

バスケットボール部4回生

 大学でバスケはやらないつもりでした。しかし監督から度々誘われ、遊びの気持ちで試合を見に行くことに。すると「僕のサイズの新品のユニフォームが置いてあって、ベンチ登録までされている。いつのまにか、スタメンで試合に出ることになっていた」。不本意なまま入部し、雑用仕事はせず、他の部員と会話もしませんでした。そんなある日、バスを乗り間違えて試合に遅刻してしまいます。「先輩に、『普段の態度がこうやって現れるんだ』と怒られ、自分でもすごく反省しました」。現状にあらがって適当にやるのではなく、きちんとバスケをやってみようと思い直すと、部活が楽しくなりました。「自分の活躍が目的じゃない。チームが勝つために必要なことをやるだけ。試合に出られなくても、縁の下の力持ちとして貢献できればいい」

 3回生でプロバスケットボールクラブ「西宮ストークス」から特別指定選手として入団しないかとの声がかかります。関西学生連盟バスケットボールリーグでまさかの大敗を喫した時でした。「来年は自分たちの代だと思ったら、勝つために四の五の言っていられない。全員がお手本であるプロの世界で、自分にないものを盗もう」と入団を決意します。シーズン中は朝にストークスの練習、大学で授業を受けて、夕方は部活という日もありましたが、「今のままプロの世界に入ったら、自分のプレーが確立できないまま補佐役にまわってしまう。部活でチームの中心となることを経験しておくことで、プロに進んでからのプレーの幅も広がる」
 卒業後はバスケ一本でやっていく予定です。それは、高校生の弟が影響しています。「弟は、小中と成績を残し、バスケの強い高校に進学しました。ここで僕が辞めると、近くで先を行く人がいない」。兄として先を走っていなければとの思いがあります。もう一つの理由は、もっと上手くなれるという思い。「まだ自分の中のイメージと現実にずれがある。今より上手くなれる世界はどこかというと、プロに行くことだった」。これ以上上手くならないと感じた時に辞めようと考えています。

 学業とバスケで忙しい4年間を送った土屋さん。大学生活を有意義に過ごす秘訣は、「自分の軸を見つけること」と言います。「人生の軸となる、本当に興味のあることを見つける。それ自体を仕事に繋げてもいいし、仕事では関係ないけれど並行して続けられるような道を選んでもいい。それを軸に将来設計することで、人生がきっと豊かになります」
 「理屈っぽいんです」と自らを評し、自身の言葉にも曖昧さを許さず、時には自問自答しながら、丁寧に筋道を立てて話します。その姿は彼の生き方そのもののよう。論理に裏打ちされた言葉や行動は重みをもち、ぶれない彼の軸となっています。

バスケットボール部の練習の様子

 

「TenYou ―天遊―」vol.43インタビュー&メイキングムービー

(2017年9月取材)

※掲載内容はすべて取材当時のものです。