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運用担当部局:広報室
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 「人」というワードがインタビュー中何度も出てきたのは、今回の取材対象者で大学院社会科教育専攻3回生の片山さん。留学を含め在学中の「人」との出会いが今の学びや方向性に大きく影響したと言います。
 「小学校教員志望に決めたきっかけは人です。教育への思いを留学先の学生と語り合い、現場で授業をした経験が大きかったです。その2度の留学も大学で仲良くなった中国人や韓国人留学生の友人たちの影響。そのうち社会科の研究熱も強まり大学院へ進学して今に至ります。留学では自分の長所や強みはつなぐ力だと実感した経験もあり、自分は教育において、社会科教育を土台に日本と世界をつなぐ役割を担いたい。そのための学びを追究し備えた先生になると決めました」と語ります。

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 現在の研究内容は日本と韓国の児童の市民性の違い。「峯先生の韓国・ソウル教育大学の教授との共同研究の一環で、5月にソウル市立ミョンウォン初等学校で実践授業をさせていただく機会がありました。少子化に対する国家と個人の考え方の対立を題材に授業をしましたが、僕の韓国語にも授業のテーマにも児童は臆することなく参加してくれました。一番驚いた点は、多くの児童が根拠を持って女性の権利を大切にしたいという意見を述べたことで『#MeToo運動』により女性の人権が注目を浴びている韓国らしい結果かと考えます。細かな分析はこれからですが、現地ではソウル教育大学の教授と博士課程在籍の先生方にも指導いただき、授業検討会にも参加し学びの多い時間となりました」。

 将来については、「小学校教員なので、ほかの教科の知識も当然必要ですが、専門の社会科にこだわりを持ち続けたい。グローバルな視点を児童たちに学んでほしいので、日本の社会だけではなく多様性を理解して物事を学び考える力を身につける授業をしたい。」と語りました。
 一見柔らかな雰囲気の片山さんですが、「議論好きで、いい加減な同意もしません。あと、本を読んだりじっとして学びを得る勉強よりも人と話して何か
を得るのが好きです!とにかくいろんな人とできるだけたくさん話して、教育以外の分野からも教育のためになることを学びたい。それが自分にとって楽、かつ、面白い!」と非常にアグレッシブ。

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目標に対する向き合い方や情熱は文部科学省の展開する「トビタテ!留学JAPAN」でも影響をうけたといいます。「教育大学以外の人と話す機会が沢山ありました。宇宙飛行士になりたいと夢を真剣に語る友人もいました。普段同じ大学内とは違った感覚を刺激されるような…そんな人たちから影響をうけ、教育で日本と世界を繋ぐという、小学校教員の夢から先、大げさに思われそうでも自分の夢をめいっぱい掲げ、やりたいことを堂々と言いたいと心から思うようになりました」。

 本学のいいところは、挑戦のための色んな制度が整っているところだといいます。「僕の場合は交換留学派遣制度や、企画が選定されれば経費が支給される学生プロデュースを利用しましたが、探せば何らかの支援を必ず得ることができます。そしてやっぱり「人」。先生に、こういうことに挑戦したいと伝えたら、学校と関係作ってみよう。教育委員会に行ってみようなど、さすが教育の専門家の集まりなだけあって知識とコネクションをめいっぱい使って機会を与えてくれる。先輩も後輩も同級生も優秀なので厳しくも親身なアドバイスと共に切磋琢磨できるし、僕のような挑戦したい人もいれば支えるのが得意な人など、行動に対する視点、情熱の色とかベクトルの違う人間が沢山いる。本学をめざす後輩たちには、大学に入ったらそんな恵まれた環境で自分の色となるような挑戦をしてほしいです」と語ります。

 「人にまっすぐ」という本学のスローガンを地でいくような片山さん。堂々と夢を語る彼が小学校の教壇に立ち、彼のもとで児童たちが大きな夢へ向かって屈託なく手をのばし、伸び伸びと育っていく。そんな教室が目に浮かぶようでした。

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「TenYou ―天遊―」vol.48インタビュー&メイキングムービー

(2019年5月取材)

※掲載内容はすべて取材当時のものです。