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運用担当部局:広報室
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 関東の大学で数学の教員免許取得後、本学教職大学院に入学した大槻一貴さん。「教職大学院には専用の協働学習室があり、院生同士が気軽に研究について話ができます。異なる教科や領域の視点から得るものも多く、互いに刺激し合える大切な場所です。大学院進学を機に大阪に出てきたこともありネットワーク作りも兼ねて自分の授業とは違う教室を覗きにも行きますが、どこに行っても本当に学ぶことが多いです」
 教員をめざしたきっかけについては、「高校生の頃、将来の職業、自分の未来図の理想を考えた際、中学時代のクラブの顧問の先生が浮かびました。その頃の僕にとって、人の役に立ち、人から尊敬される職業としてすぐに思い浮かぶ存在が教員でした」と話します。

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数学教員として「数学が実際の社会でどう使われるのか」、「なぜ数学を勉強しないといけないのか」という疑問に具体的に答えられる教員でありたいと、大学は教員養成を専門とする大学ではなく、数学の教員免許が取得できる工学系の大学を選んだとのこと。しかし、教員になる意思が強くなるに従い、学びや知識がまだ足りないと焦りを感じ始めたといいます。「院に進学し、学びをさらに深めたいという意思とともに、先生も生徒も何か疑問をもったときの問題解決につながるものを研究したいと思いました。そして大学院の先、最終的には教員養成そのものに関わっていきたいので、そのために必要なものとして教職修士課程、その後教員をしながら博士課程も視野に入れて考えるようになり、学修課題との関係と最終的に日本の教育全体まで考えて、大阪教育大学の教職大学院を選びました」

 「学修課題は『中学校数学における論理的思考力の育成をめざした授業方法の研究』です。中学校数学の証明問題を題材に、生徒たちが問題を順序立てて解いていく際、その道筋を何らかの思考ツールを使用して支援できないか。そしてこれを数学に限定せず他教科を含めた授業方法として成立させることをめざし、最終的には子どもたちがそのような論理的思考力で学校生活・日常生活の問題も解決できるようになる力を育むことが出来ればと思っています。ですからコース内の領域では『広領域』(※)に属しています」

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 学校実習は週2日、中高一貫校で、2年生と3年生の数学の授業を週6コマ担当、実習先の先生と密にコミュニケーションを取りながら進めています。研究については、今は研究書や論文などを読んで材料集めをして、ある程度自分の仮説を立てる段階とのこと。「その仮説の実践にまで今期に進めることが出来ればと計画していますが、最終的に評価して検証まで。教職大学院の指導教員とは個人RMという形で月に1、2回、進捗報告や相談を行いながら研究を進めています。教職大学院の2年間で、自分の研究をどこまで深められるか、やりたいことが沢山あって、本当に日々があっという間です」

 「教職大学院は、目的意識をもち教育の課題に取り組みたい人が、日本の教育に直結する課題を研究する場所。大阪教育大学連合教職大学院では、大阪であるけれども、あくまで日本全体の視点で考える。僕にとって教員はゴールではく、スタートラインだと思っています。教員になってから研究していくための手引き、HOWTOを知るところが、教職大学院だと思っています」
 大槻さんは温かく穏やかなまなざしでしっかりと教員養成の未来を見つめています。

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※教科横断的なテーマや、総合的な学習など、領域に限定しないで実践課題研究などに取り組む領域。

 

(2019年10月取材)

※掲載内容はすべて取材当時のものです。