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運用担当部局:広報室
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 「子どもの頃から何にでも挑戦するタイプでした」と語る秋月寛香さん。控えめに話し始めましたが、小学校ではマラソン大会での入賞や縄跳び大会での総合・種目ともに優勝、小学校6年生では応援団長も務め、中学校では放送部として運動会を自分好みに演出、高校では文化祭実行委員会としてクラスの劇の配役の考案や台本を作成するなど、今までやってきた数々の挑戦による経験談が溢れ出てきます。

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 大阪教育大学をめざし始めたのは高校3年生の11月のこと。「この専攻を選んだのは、『こんな仕事に就きたい』とかではなく、どちらかと言うと健康や防災、心理学、第一種衛生管理者資格の取得に関わる学びができる点に魅力を感じたからです」と語ります。
 ゼミは健康安全科学部門・豊沢純子准教授の安全行動学研究室に所属しています。「心理学には小さい頃から興味があり、小学校のときに流行った『心理テスト』の面白さに触れたことが始まりでした。豊沢先生も優しくて、ゼミ生のみんなも1回生から知っている同じ専攻のメンバーなので、3回生になりゼミが決まってから初めての対面でもいい雰囲気で過ごせました」

 今年の9月には、日本心理学会主催の『学部生・高校生プレゼンバトル』で発表を行い、全国から出場した中で3位に入賞しました。「発表は、この大学ならではのテーマにしようと考え、大阪教育大前駅から大学に向かう3つのエスカレータが一番に思い浮かびました」。発表したプレゼンの表題は『階段はエスカレータに勝てるか』という大教生なら誰もが興味が湧きそうなもの。現状を把握するために実施した調査では、通学時に階段を利用する人は1.7%、しかもその理由は『エスカレータは混雑するから』などの消極的なもの、という結果。併せて調査 した大教生の運動頻度も、WHO(世界保健機関)が提唱している運動量を大きく下回る結果になりました。「日々の運動不足の解消に焦点を当てて、エスカレータと階段の利用を比較したとき、階段を利用したくなるように心理学的に働きかける“仕掛け”を施し、階段を利用する人を増やす方策について発表しました。どうやったら“上りたくなる階段”になるかを真剣に考えました」と語ります。

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 プレゼンバトルは、例年会場での開催となり、檀上で発表を行うはずでしたが、コロナ禍でそれも叶わず、録画したものを応募するという形式での開催となりました。「会場での発表ができなかったことは残念ですが、このテーマを卒業研究まで発展させ、この大学ならではの取組にしたい。その手始めに、設備更新のためにエスカレータの1つが一定期間停止することを知ったので、設備を管理する施設課に相談し、発表した内容を実践できるように進めています」。今後は、秋月さんをプロジェクトリーダーに、学生×教職員の協働により、駅から大学に向かう階段に“上りたくなる仕掛け”を施し、運動不足解消につなげる取組を進めていく、とのこと。

 最後に本学の魅力を伺ったところ、大学の先生との距離が近いところだと秋月さんは言います。「新型コロナウイルス感染症対策の一環として、生協の食堂で三密とならないような工夫を検討して実際に取り組んでみたい、と先生に相談したら『生協の方に連絡が取れないかあたってみるね』とすぐに対応してくれたり、大学の防災の取組に携わらせてもらえたりと、先生との距離が近いからこそできる経験が多々あります。

 大学は義務教育ではないので、学ぶことや取り組みたいことは自分次第なと
ころがありますが、先生との関係性によってその選択肢が広がっていくことを実感しています。だから、本学をめざす後輩たちには、自分のやりたいことを見つけて、先生と仲良く取り組んでいってほしいなと思います」
 教育協働学科の “協働”という言葉を体現するかのような秋月さん。今後もやりたいことを教員や仲間とともに挑戦を続けていくことでしょう。

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(2020年10月取材)

※掲載内容はすべて取材当時のものです。