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運用担当部局:広報室
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 好きなことに対しては理想を高く持ち、努力を惜しまないという三好雅さん。その反面打たれ弱いこともあり、思っていたようにうまくいかず落ち込んでいた時期に支えてくれた高校の先生に憧れ、先生を志望したと語ります。「学校の先生の役割として、子どもの心の支えになる、というものがあると思います。また、子どもが成長するときに、先生による影響はすごく大きいと感じます。高校のときの先生がそうであったように、自分も子どもの一つの居場所としての役割を果たしたい、と思ったことが先生を志望するきっかけでした」

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 音楽教育コースを選んだのも、小学校と中学校ではトランペット、高校ではホルンと、楽器演奏に熱中していたことに起因します。「何の教科を教えられるかを考えたとき、小さい頃から続けてきた音楽が好きだったこともあり、音楽の教員免許を取得できる音楽教育コースを志望しました。このコースには、音楽にも教育にも精通している先生方がたくさんいて、どんな些細な疑問にも親身に答えてくれます。先生方は授業時間以外でもピアノのレッスンをしてくれたり、ピアノに触れてこなかった自分にとっては本当にありがたい存在です。学生も、音楽のレベルが高く、先生になりたいという同じ志を持っているので、今後の教育や音楽の研究に関する議論ができる仲間がたくさんいます」

同じコースや他専攻の学生と授業等で議論を繰り返し、他の人の意見を聞いて視野が広がり、自分を俯瞰的に見ることで周りが見えるようになったといいます。
 2回生から『大阪教育大学コーラスセッション』に所属している三好さん。コーラスセッションは、女声合唱と混声合唱の授業を受講する70名程度の学生で構成されており、音楽教育コースの定期演奏会への出演や、地域の病院での合唱演奏や小学校での合唱指導などを行っています。

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 今まで会長・副会長ともに大学院生が担ってきましたが、三好さんは周囲の人たちに努力が認められ学部生で初めて副会長に任命されました。「今まで院生さんが担ってきた役職なので不安もありましたが、楽器演奏同様、好きで続けてきたことなのでやりきりたいと思います。コロナ禍で対外的なイベントは中止になってしまったことは残念ですが、会長と女声・混声合唱の団長を中心とした他の役員と話し合いながら、日々の練習メニューやスケジュールを組んでいます」

 今は、『思考力・判断力・表現力を育成できる音楽の授業』についての卒業研究に取り組んでいます。どうやったら音楽の授業で学力をつけることができるのか、を考え始めたことがきっかけだそうです。「音楽記号の(f フォルテ)の意味を教えるときに、ただ『f=強く』と示すのは簡単。でも最初に、ある曲の一部分を、明るい感じで歌ってみよう、と提案するとどうでしょうか。明るいというイメージから自然に大きな声で歌う。そのときに、大きな声で強く歌うことを音楽的には“ f ”って言うんだよ、と問いかけながら示すだけで、“ f ”の理解として『明るい感じになる』『大きな声で歌う』『強く』という実感を伴う生きた理解になります」

 本学の連合教職大学院に進学することが決まっている三好さん。コーラスセッションでの活動を続けながら、卒業研究の内容も応用し、より高度な学びを展開していきたいと意気込みます。「時代によって求められる能力が変わってくるのが教員だと思うので、自分が今まで学んだ範囲だけで考えるのではなく、新たな学びや他者の意見をもとに常にバージョンアップできる先生になりたいと思います」。自分の限界を決めず、理想を高く持ち、学び続ける三好さん。今の自分に満足し立ち止まってしまうことを戒め、努力し続けたい。そんな姿が、周囲の人たちから認められる一つの要因なのでしょう。

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(2020年10月取材)

※掲載内容はすべて取材当時のものです。