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運用担当部局:広報室
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 「幼児教育専攻は男子が少なくて、入学当初は、馴染めるか不安でした」と、笑いながら当時を振り返るのは、細木洋さん。「でも、幼児教育専攻では『新歓セミナー』などの専攻独自の行事が多く、すぐにみんなと打ち解けることができました。また、必修授業や柏原キャンパスで行われる五月祭を通して、他の専攻の人たちとも仲良くなれたので、すぐに不安はなくなりました」と柔らかな表情で話します。

インタビューを受ける細木さん

 高校1年生の9月には、幼稚園の先生をめざして、本学に進学することを決めていた細木さん。幼稚園の先生を志したきっかけは、幼少期から続けている卓球と、中学校の担任の先生にあるのだと言います。「卓球スクールで年下の子たちの面倒を見ることが好きで、休憩時間も小さな子と遊んで、それが楽しかった。あと、中学校の3年間とも同じ担任の先生だったのですが、その先生は理不尽に怒ることがなくて、生徒一人ひとりに寄り添ってくれる良い先生で、その姿に憧れていました。その2つの要素が自分の中で掛け合わさり『幼稚園の先生になりたい』という夢になりました」

 細木さんは、中国で産まれ、小学校2年生のときに日本に来た経歴があります。その経歴を武器に、3回生から、外国にルーツのある子どもたちが多く通う幼稚園に、週に1回ボランティアに行っています。「コロナ禍になって間もなかったこともあり、1 回生、2回生で行った実習とは全く違う環境で、最初は右も左もわかりませんでした。それでも、日本語が苦手だったり、全く喋ることができない子どもたちや保護者の方のために、何かしたいと思い、続けてきました。今では、保育のサポートだけでなく、保護者の方と先生の間に立って通訳することもあります」と話します。

幼児教育専攻の同回生との集合写真

 

 保護者と先生との橋渡し役とも言える経験をもとに、ゼミでは、外国にルーツのある保護者の方との関わりを題材にした卒業論文に取り組みたいと考えているそう。「現場の先生方が、日本語に困難さを感じる保護者の方々が持っている不安に、どのように寄り添い支えているのか、研究したいと考えています。その研究を通して、将来現場に出たときに、自分に何ができるのかを模索したいと思っています」

 どんな先生になりたいか伺うと、「どんな人からも好かれたい」という意外な言葉が出てきました。細木さんは、続けて「どんな人からも好かれるためには、色んな人から色んなことを頼られるようにならなくちゃいけない。そのためには、子どもたちや保護者の気持ち、『こんなことがしたい』という思いに真摯に向き合える、そんな先生じゃないといけないし、そうなりたいと思っています」と、その言葉の真意を熱く語ります。

 最後に本学の魅力を聞いてみました。「ここでは、教員を志す様々な専攻の友人ができることが魅力の1つだと思います。その友人たちと教育のことを話していると、小学校・中学校・高校の学びに繋げていくためには、幼児教育の段階でどのような関わりをする必要があるのか、という他の学校種との接続の視点を持つことができます。幼児教育専攻の魅力は、本当に学生一人ひとりの個性が際立っていて、授業や実習を通して一番近くで刺激をもらい、自分の考えに取りこんでいくことができる環境だということです」

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 何事にも真摯に向かい合う印象の細木さん。この先夢を叶えて、幼稚園の先生としてこれから巡り合う子どもたちや保護者の方々、一人ひとりの想いに寄り添っていく、そんな姿が思い浮かびます。

 

「TenYou ―天遊―」vol.54インタビュー&メイキングムービー

(2021年5月取材)

※掲載内容はすべて取材当時のものです。