携帯ウェブサイト
運用担当部局:広報室広報係

ロンドン大学ポール・ダウリング教授による講演会を開催

 本学が学術交流協定を締結しているロンドン大学のポール・ダウリング教授(Paul Dowling)による特別講演会が10月5日(火),柏原キャンパスで開かれました。国際センター,英語教育講座,欧米言語文化講座との共催で,教職員や学生ら約65人が参加しました。
 ダウリング氏は,現在ロンドン大学教育研究所に所属されている著名な社会学者であり,教育現場やテクストや他のあらゆる文脈において社会学的叙述を行うための組織言語(organizational language)である「社会的活動手法(SAM:Social Activity Method)」の開発と展開を手がけられています。
 今回の講演は「方法としての社会学:文化・活字・知識解析からの脱却」というテーマで,社会学的な再構造化について多くの議論が展開されました。大相撲の幕内力士・北桜関の「塩まき」から「納豆」など日本文化に触れた後,インドでの農場で美しいサリーをまとって労働する女性を取り上げ,それをただ美しい風景と捉えるのではなく,そこには男性と女性との社会的性差別関係の存在があることを見通しました。また,日本の学校で成功した授業研究がインドネシアに導入されたものの,根づいていない状況について,インドネシアの教員は専門職ではなく官僚の一員であるという社会関係の違いが存在していることなどを指摘しました。
 ダウリング氏は,他にも多くの例を示しながら,「社会学者は社会関係や社会場面の文脈を再構築することによって,これまで見ることのできなかった社会構造の深層に迫ろうとする」という,理論的には難解な内容をユーモラスに語りました。参加者は1時間半にわたり熱心に耳を傾け,講義の後には活発な質疑応答がありました。終了後は,生協第一食堂でレセプションが催され,和やかに交流が深まりました。

ポール・ダウリング氏(左)と講演会の様子(右)

(国際センター・企画課広報室)