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運用担当部局:広報室広報係

三重県の小学生が修学旅行で本学を訪問

 三重県津市立川口小学校(津市白山町,澤井良慈校長,児童数111人)の6年生26人が10月14日(木),修学旅行で本学柏原キャンパスを訪れ,本学教員が行った人権をテーマにしたワークショップを体験するとともに,部落解放教育研究会(略称:解放研,岡本隆行部長)の学生らと交流を繰り広げました。受け入れをコーディネートした本学教職教育研究開発センターの森実教授は「修学旅行の一環で小学生が大学のキャンパスを訪れ,人権学習に取り組むのはあまり例がないのではないか」と話しています。
 川口小学校は,人権学習をすべての教育活動の土台に据え,子どもたちの社会的自立を阻む「差別と貧困」「差別と低学力」の連鎖を断ち切り,地域と共存する学校づくりをめざしています。
 6年生を担当する池山浩隆教諭は昨年度1年間,内地留学(長期教員研修)で本学に来られ,学生が日常的に受けている人権学習と,学生が自主的に取り組んでいる解放研の活動に触れました。そこで今年度の修学旅行を人権学習の一環として位置づけ,本学の人権教育と交流することを発案し,澤井校長をはじめ,教職員の理解を得て,実現に至りました。
 当日は,森教授が参加型の人権教育として実施している「レモンの物語」を題材にしたワークショップを子どもたちが体験しました。学生のガイドによる学内ウォークラリーのあと,昼食をはさんでクイズラリーと質問タイムで,解放研のほか,部落問題概論受講生会議,同和教育推進校実習生組合の学生ら8人と交流しました。学生らは,将来の夢や,その夢をもつに至ったいきさつ,人権活動にこだわる思いを自らの生い立ちや暮らしと重ね合わせて語り,そのうえで,出会いの素晴らしさ,仲間の大切さなどを強調しました。
 解放研の学生と同校児童は修学旅行を実施する前より交流しており,互いに顔なじみでした。池山教諭によると,「子どもたちは,森実先生に出会い,大学と出会い,解放研の学生と出会い,お兄ちゃんお姉ちゃんたちの大学へ行ってみたい,もう一度会いたいと願っています。それは自分の未来を解放研の学生さんと重ね,描き始めているからです。共に学び合い,高め合える仲間集団としての質を高めていきたいと考えています」といいます。
 澤井校長は「部落差別をはじめとする様々な厳しい差別の現実が,子どもたちの豊かな成長を蝕んでいます。今回,大阪教育大学の皆さまのご厚情のお陰で,子どもたちに明日に向かう力を与えていただきました。大学という未来に憧れ,大学生という大人に憧れ,その生き方の方向性に魅力を感じ,子どもたちは修学旅行を終えることができました。日本の人権文化の最先端を担われている大阪教育大学さんとの交流が来年度以降も続けることができたらありがたい」と話していました。 

ワークショップを体験する児童
教職教育研究開発センター 森実教授

(企画課広報室)