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運用担当部局:広報室広報係

「CAREプログラムの実際」をテーマに公開講演会を実施

 公開講演会「CAREプログラムの実際-研究と実践に学ぶ」を1月26日(木),天王寺キャンパス・ミレニアムホールで開催しました。本学科学研究費助成事業「子ども虐待防止の実践力を育成する教員養成の在り方」研究班(代表者:岡本正子教授)の主催で,子ども虐待に関心をもつ教員志願の学生や現職教員,教育・福祉・医療・保健領域で児童虐待問題に関心のある市民など約50人が参加しました。
 CAREとは,米国のシンシナティ子ども病院のトラウマ治療研修センターで開発された,子どもと関わる大人のための心理教育的介入プログラムです。このプログラムでは,落ち着きがなかったり,困った行動をしてしまいがちな子どもとの関係を,今より良好に,互いの絆を強めることをめざしています。講師は,アメリカ・シンシナティ大学のバーバラ W.ボート博士(DR. Barbara W. Boat)で,CAREプログラムの開発者であり,実践家へのトレーニング部門のディレクターです。
 ボート博士は「“ドアを開けてくれたのが嬉しい”“時間通り勉強をやり遂げたことが素晴らしい”など,子どもが何をどのようにほめられているのかが分かるように具体的に声を掛けるのがポイント」など,母親と娘のデモンストレーションなどをまじえながら,場面場面でどのようなやりとりをするのが効果的か,アドバイスを行いました。また,「動物虐待と子どもの虐待,DVとは関連がある」と投げかけ,「動物に残酷な行為をしている子どもがいたら注視すべきです。精神的身体的に大人から虐待を受けているケースが多いからです。シンシナティでは,動物保護の組織と子ども虐待防止の機関が連携して,子ども虐待の発見に関与している」と説きました。
 この講演会は,昨年10月に柏原キャンパスで行われた,児童虐待問題の世界的権威,フランク・W・パトナム氏(シンシナティ大学医学部小児科・精神科教授)による講演会に続く第2弾です。この事業をコーディネートしている岡本教授は「参加者から『CAREは教員が子どもと接する際のヒントがいっぱい詰まっている』との感想をいただいています。今後,教員と子どもとの絆を深める際のスキルとして,学校現場への導入の可能性について検討したいと思います」と話しています。

会場の様子
バーバラ W.ボート博士

(企画課広報室)