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運用担当部局:広報室広報係

大阪府の中西教育長が本学授業で講演

 大阪府の中西正人教育長が11月9日(金),柏原キャンパスにおいて,高等学校教員をめざしている4回生を対象にした授業でゲスト・ティーチャーとして講演しました。来年度からスタートする「教職実践演習」の試行として今年度から始まった連続講座で,テーマは「高校教育最前線」。教職教育研究センターの島崎英夫教授が担当しています。
 中西教育長は三重県出身。四日市高校を経て京都大学経済学部に進学,昭和49年に大阪府に採用されました。高校時代には教員を志望していましたが,地方公務員の立場にありながら四日市ぜんそく公害を告発して『四日市・死の海と闘う』の著作で知られる田尻宗昭氏に感化され,地方公務員の道を歩んだといいます。

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 中西教育長は,初めに「京都大学では学生セツルメント活動に没頭し,スラム地区に入り子供会活動などに取り組みました。大学ではほとんど勉強をしませんでしたので,教職は無理でした。なんとか府庁に潜り込んだという状況です」と青春時代を振り返りました。府庁時代は財務畑を中心に歩み,「企画係長として私学助成,文化課長として司馬遼太郎氏の記念館を設立した仕事がいい思い出です」といいます。ここ10年間は総務部長,教育長として橋下徹前知事,現在は松井一郎知事の下で大阪府の教育行政を推進しています。
 「わたくしは行政マンですが,教育行政を通じて指導主事や校長先生など教職につかれている方々と異業種交流のように仕事をさせていただいて,毎日が新鮮です。学校現場では,高校の新型インフルエンザ感染問題や,寝屋川の教員殺傷事件など,想定外の出来事が次々と起こりました。その対応に苦慮しているとき,府教委の指導主事は混乱している学校現場の陣頭指揮に立ち,現場の先生方や生徒は毅然としてマスコミに対応し,感銘を受けました」と強調しました。
 さらに,39年間の公務員生活について「人に恵まれ,仕事に恵まれた公務員生活でした」と振り返りました。そして最後に,学生に対して「東日本大震災以降,被災地支援ボランティアなど,最近の若者には感心しています。また,ロンドンオリンピックで活躍した選手たちも素晴らしい若者です。みなさんは教職に就かれるわけですが,やりがいのある仕事です。願わくは大阪府の教員になってほしい。教育委員会として応援します」とエールを送りました。
 この授業は,大阪府内を中心に,いま高等学校教育は何をめざし,どのように動いているのかについて,教科指導,生徒指導,人権教育,開かれた学校づくり,国際化などの切り口で講義を連続して行います。必要に応じて大阪府教育委員会指導主事や公立・私立の高校で奮闘している先生たちをゲスト・ティーチャーに招き、現場のリアルタイムな動きを感じてもらうのがねらいです。今後12月にかけては指導主事や高等学校長,教諭が登場します。

(総務企画課総務広報係)