携帯ウェブサイト
運用担当部局:広報室広報係

外務省職員が「人道と開発の連携」をテーマに授業で講演

 外務省職員が6月25日(火),本学教養学科の授業でゲスト講師として講演しました。人間科学講座の山田正行教授の生涯学習論の一環で,講師を務めたのは国際協力局緊急・人道支援課首席事務官の中村温(なかむら ゆたか)氏です。「人道と開発の連携」をテーマに,南スーダンでの支援体験についてスライドを交えながら話を進めました。
 スーダンは,長い内戦の影響により人材が育たず,また,開発から取り残されていたため道路・橋等の基礎インフラがほとんど整備されていない状態でした。2011年7月9日に南スーダン共和国が独立後,スーダンとの間での国境線をめぐる争いや反政府勢力との争いなどにより,大量の難民・国内の避難民が発生しました。日本政府は,人道から開発までの多岐にわたる支援を展開し,中村氏はその現場に身を置きました。
 中村氏は「人道と開発の継ぎ目のない支援」の必要性を強調。「発展途上国ではまず水の確保が何よりも重要」「内戦で子どもを失った親の心のケアも見過ごすことができない」などと説きました。そのうえで,その支援活動を貫いている「人間の安全保障」の考え方について解説しました。
 最後に中村氏は「グローバル人材になることが求められていますが,英語をツールとして学ぶことも大事ですが,もっと歴史を勉強することが必要です」と投げかけ,「特に,日本と近隣諸国との近代史の十分な知識が求められています。海外へ出て,いくら言葉ができても,中身を語ることができないからです」などと,学生に訴えました。

講義の様子
中村温氏

(総務企画課)