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運用担当部局:広報室広報係

「ヘレンケラーは“健康”な人」滋賀県健康福祉部次長が講演

 健康生活科学の山川正信特任教授の授業「健康科学への招待」でのゲスト講師として,滋賀県健康福祉部次長で医師の角野文彦氏が7月24日(金)に「これからの地域医療」と題して,健康や障がいの定義,少子高齢化社会における地域医療について講義しました。
 「健康科学への招待」は,医療体制,臓器提供,救命救急,リハビリテーションなどの健康科学に関する様々なトピックを通じて、基礎的な知識・情報を取得し,健康について自ら主体的に考えることを目指した授業で,数人のゲスト講師による専門的な内容も提供しています。
 角野氏は「失われた能力があっても,潜在的な能力を引き出したり,道具や設備などで補ったりすることで身体的・精神的・社会的に安寧な状態であれば『健康』であると定義されている」とし,「社会的に活躍したヘレンケラーは,健康そのものだと言える」 と語りました。また,以前は健康そのものを目的に健康づくりを推進してきたが,現在は生活の質の向上(Quality of life)が目的になり,健康はそのための手段だと強調しました。さらに,「30年後の2055年には,人口の4割が65歳以上となる少子高齢化社会を迎え,医療政策も大きなパラダイム転換が求められており,医療・介護・住まい・予防・生活支援サービスを地域で包括する体制が求められている。1人暮らしの高齢者が増加する一方で,医療機関のベッドは減少する。看取る場所として,在宅ケアを充実させなければいけない」とこれからの医療の課題を示しました。
 出席した学生からは「介護体験実習で高齢者の生活を実感してきたが,施設の人が足りていないし,望んているサポートも十分ではなく,希望と現実とのギャップを感じた」「健康と障がいの定義に驚いた。質の高い生活をおくることが大切だと学んだ」などの感想が寄せられました。

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[左写真]講義の様子
[右写真]角野文彦氏

(広報室)