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    アジア各国におけるインクルーシブ教育の在り方をテーマに国際シンポジウムを開催
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運用担当部局:広報室広報係

アジア各国におけるインクルーシブ教育の在り方をテーマに国際シンポジウムを開催

 「アジアにおけるインクルーシブ教育の現状と特別支援教育教員養成」と題して,特別支援教育講座主催の国際シンポジウムが,1月27日(水)に柏原キャンパスで開催されました。アジア各国の研究者をシンポジストに招いて、障がいのある子どもと障がいのない子どもがともに学ぶことを目指すインクルーシブ教育の現状を学び,特別支援教育教員養成について検討する目的で開かれた本シンポジウムには,特別支援教育に関心を持つ学生約120人が参加しました。
 はじめに,東北福祉大学の大西孝志教授が,日本における特別支援教育のニーズの高まりについて言及し,「特別支援学校教諭免許状を認定する大学が増え,免許保有率も向上していますが,数字上での充実だけでなく,直接指導にあたる教員が個々の子どもの実態に合わせて柔軟に対応することが求められます」と述べました。
 続いて,韓国を代表して群馬大学の任龍在准教授が日本との相違点・共通点を軸に語りました。韓国では障がい児の義務教育を無償化しており,特別支援学校の数も増加していますが,「教員の数が追いつかず,免許保有率も日本と比べて高いものの,専門性が高いとはいえないのが現状です。特別支援教育と教科教育,両方の専門知識を持つ教員の養成と,通常の学校と特別支援学校が連携協力する体制づくりが急務です」と見解を述べました。
 インドネシア教育大学のDjadja Rahardja,M.Ed教授は,現職教員の研修制度についてふれ,「手話や歩行指導の研修など現職教育による能力開発も進めているほか,給与面などの待遇も改善し,志願者は増加傾向にあります。今後は,社会における障がい理解の促進と,学校と社会を結ぶネットワークの構築を進めていきたい」と抱負を語りました。
 最後に,ベトナムのハノイ教育大学のNguyen Xuan Hai学部長が自国の運営方針について述べ,「教育開発支援センターを設置し,子ども一人ひとりに適切な教育方法を提供するためのコンサルタントや,地域社会との連携など,バックアップ体制を拡充しています。また,本学でベトナム初の特別支援教育の博士課程が2017年に開設する予定です」と語りました。
 参加した学生からは「日本だけでなく,海外各国の制度についてももっと勉強して,良いところを吸収していきたい」「障がいのある子どもも,障がいのない子どもも,皆が幸せに学べることこそインクルーシブ教育の理念なんだと再認識した」などの感想が寄せられました。

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[左写真]左から,ハノイ教育大学のNguyen Thi Cam Huong講師,Nguyen Xuan Hai学部長,インドネシア教育大学のDjadja Rahardja,M.Ed教授,群馬大学の任龍在准教授,東北福祉大学の大西孝志教授
[右写真]シンポジウムの様子

(広報室)