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運用担当部局:広報室広報係

高校教員対象に「教師の学び舎」特別講座

 大阪府立高等学校教員らを対象に,「教師の学び舎」特別講座を12月3日(土),天王寺キャンパスで開講し,高校教員,教育委員会指導主事,大学院生ら約70人が参加しました。
 「教師の学び舎」は,教職大学院レベルの授業を3回完結で提供する教師塾です。今回の特別講座は,多忙な高校教員の要望にこたえる形で1日限定とし,「カリキュラムマネジメント」と「高大接続」をテーマに開催しました。
 午前中は,岐阜大学大学院教育学研究科の田村知子准教授が,カリキュラムマネジメントの考え方や実施手法について講義しました。求められるゴールから指導を計画する「逆向き設計」論を紹介し,教育目標や組織構造,学校文化などの要素を分析,改善する手法を説明しました。そのうえで「すべては子どもたちの学びのために,最初からベストでなく,ベターをめざして,まずは実行してほしい」と語りました。続いて,本学連合教職大学院の木原俊行教授と教職教育研究センターの恩知忠司教授が加わり,講義内容を具現化するワークショップを行いました。4人グループで所属校の現状や課題を共有し,改善する方策を話し合ったあと,他グループと交流し,それぞれの気付きを促しました。
 午後からは,立命館大学高大連携推進室の熊谷秀幸課長が,高校現場に求めるキャリア教育・進路指導について話しました。「企業が求める人材と学生の意識には,大きなギャップがある。企業が学生に不足していると思っているのは,主体性やコミュニケーション能力,粘り強さだが,学生は語学力や業界の専門知識,資格が不足していると考えている」としたうえで,「社会と対峙し,乗り越えていく力が必要。安易な資格志向に陥らず,最後まであきらめない力や,多様な価値観・国籍の仲間とともに働くコミュニケーション能力を養うことが求められる」と語りました。
 続いて,これまでの「教師の学び舎」を受講した教員が,現場での実践を発表しました。夕陽丘高校の福本美紀教諭は,自身のキャリアやミドルリーダーとして求められる役割を話し,寝屋川高校の木原裕紀教諭は,カラオケチェーン店のじゃんけんイベント・サイコロイベントを例にして数学の確率を学ぶ授業実践を紹介しました。
 参加した教員からは「ワークショップで使われたマネジメントのイメージ図がわかりやすかった。実際に同僚と時間をかけて取り組みたい」「企業と学生のニーズがこれだけ食い違っていることに驚いた。アクティブラーニングなどの授業で企業の求める力を養うことができると感じた」「日常生活の中から生徒が楽しめる教材を見つける視点はユニークで,数学と実社会のつながりが感じられる点も重要だと思った」などの感想が寄せられました。

田村知子准教授の講演の様子
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[左上写真]田村知子准教授の講演
[右上写真]カリキュラムマネジメントのグループワーク
[左下写真]他グループと交流し内容を共有する
[右下写真]熊谷秀幸課長の講演

(広報室)