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運用担当部局:広報室広報係

教職大学院生がフィリピンで人材育成を学ぶフィールドワークを実施

 フィリピンの国際NGOが運営する「G. K. Enchanted Farm」において,連合教職大学院生4人が2月10日から2月14日までフィールドワークを実施しました。
 G. K. Enchanted Farmは,2024年までに500万世帯を貧困から救うことを目標とするフィリピン最大の国際NGO「Gawad Kalinga(通称:G.K.)」の基盤となる施設です。東京ドーム10個分の広さを有する敷地内には,専門学校,カフェ,コテージ,農場,現地の人々が住むコミュニティなどがあり,世界中から常に研修生が訪れています。今回のフィールドワークは,昨年度に引き続き同NPOが推進する起業を通した貧困対策や持続可能な社会への取り組みを通じて人材育成を学び,グローバル社会に対応できる教師を育成するカリキュラムの実践的開発を継続することを目的としています。
 一行は初めに,フィリピンの貧困層の支援などを行う日本のNPO法人「HALOHALO」の現地スタッフとともに,マニラ北部の貧困地域の家庭を訪問し,生活の様子などについて聞き取り調査を行いました。次にG.K.の施設内にあるPALETTE SCHOOLという日本のNPO法人が運営する語学学校を訪問しました。同校では,フィリピンの貧困地区出身の若者を育成し,講師として採用しています。院生たちは,英語を学習するとともに,若者の就労支援について学びました。また,起業家を育てる学校「School for Experiential and Entrepreneurial Development(通称:SEED)」で,キャリア形成に関する授業をしました。さらに地元の私立高校でも同様の授業を行い,比較分析しました。
 続いて,貧困などの社会問題を起業により解決をめざす社会起業家の講義を受けました。同NGO内で立ち上げた絹製品企業“Eri Silk”,有機肥料企業“VERM Composing”を展開している起業家が,起業の背景やプロセス,従業員が置かれている状況を話しました。最後に院生たちは,PALETTE SCHOOLのスタッフや英語教師らに「日本の学校におけるグローバル教育推進企画」を発表しました。
 帰国後,本学で行われた研究交流会のポスターセッションや連合教職大学院での報告会では,全10回各3時間にわたる事前研修などの準備や,現地での授業実践,フィールドワークを通じてまとめたグローバル教師育成カリキュラム案などについて説明しました。
 参加者からは,「自分のことだけでなく,コミュニティ全体のことを考えられる人材の育成が求められていると思った」「グローバル人材とはただ外国語を話せるということではなく,世界の様々な課題に立ち向かうことのできる人のことだと実感した」などの意見が寄せられました。
 フィールドワークを引率した連合教職大学院の田中滿公子教授は,「今後,グローバルマインドの育成に着目したカリキュラムの実践的開発に取り組み,学校現場に貢献したい」と話しました。

G. K. Enchanted Farm入り口前
SEEDでの授業の様子

(連合教職大学院)