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運用担当部局:広報室広報係

本学大学院生が南極観測隊に参加 報告会を開催

 本学大学院理科教育専攻2回生の杉浦裕紀さんが南極観測隊に参加し,その報告会を5月19日,20日に開催しました。
 杉浦さんは,第59次南極地域観測隊夏隊の同行者として,2017年11月から2018年3月にかけて南極に渡航しました。所属した観測チームでは,南極観測船「しらせ」の船上で,オーストラリア出航から南極の昭和基地到着までの間,大気中の微粒子(エアロゾル)の観測を行いました。南極到着後は,大陸上の「S17観測拠点」に約1か月間滞在し,自動気象観測装置の設置や,風や気温などによる雪面の変化を調べるレーザースキャン観測などに携わりました。
 報告会で杉浦さんは,観測隊への参加は学部時代の恩師である小西啓之教授に誘われたことが発端だったと明かし,「今の専攻は天文学なので,大気の測定が主な仕事と聞いて大丈夫かなという気持ちもありました。しかし,夢である学芸員になって科学の楽しさを伝えるために,何でも自分自身で体験することが大切だと考えているので,こんな機会がもらえるなら休学してでも行きたいと思いました」と当時の心境を語りました。続いて,南極の実際の姿を写真や動画で紹介。強風で地面の雪が巻き上げられる地吹雪(ブリザード)にまつわる苦労や,夏の昭和基地は気温がプラスになり雪もかなり溶けること,S17観測拠点での日常生活などを解説しました。来場者から一番感動したことを聞かれると,「南極の月を見た時です。半月だったのですが,地平線の近くで半月が垂直に立っているというのは日本では起こり得ない。しかもそれが横方向に移動していきます。この月を見て,南極に来たんだと実感しました」と語りました。もう一度南極に行きたいかとの問いには「行きたい」と即答。「観測隊の方々にはいろいろなことを教わりました。これを次の人たちに伝えるためにも,もう一度南極に行きたいです。次は越冬隊がいい。冬は1日中太陽が昇らないので,ずっと星を見ていられる」と笑いました。
 来場者は「南極と言えば年中雪が降っている極寒の地というイメージだったが,実際は雪がほとんど降らないとか,夏の昭和基地ではTシャツで過ごせる日もあるとか,固定観念を覆す話がいろいろ聞けて面白かった」などと感想を話しました。

報告会で南極観測隊での日々を語る杉浦さん
南極の様子
南極での雪景色

(広報室)