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運用担当部局:広報室広報係

「小さな勇気を出す習慣を」 義足の陸上選手・中西麻耶さんが講演

 右足が義足の陸上競技選手である中西麻耶さんが,健康安全科学講座の榎木泰介准教授が担当する授業で講演しました。
 中西さんは,ソフトテニスで国体出場をめざしていた2006年,仕事中の事故で右足に大けがを負い,膝から下を切断しました。その翌年から陸上競技を始め,100m,200m,走り幅跳びの選手として活躍。北京,ロンドン,リオのパラリンピックをはじめ数多くの世界大会に出場し,2018年10月に開かれたアジアパラ大会では,走り幅跳びで金メダルを獲得しています。
 講演で中西さんは事故の瞬間の様子を話し,「私には右足の温存と切断、2つの道がありました。医師に聞くと,温存治療は少なくとも2,3年かかり,100%の力でスポーツができる足には戻らない。切断する場合,温存よりは退院が早く,義足でスポーツをすることも可能になっていると言われ,一刻も早くスポーツに復帰するために切断を選びました」と,決断した時の心境を語りました。また,「自分が障がい者になったことで,多くの障がい者が自らの可能性を信じることができていないと気づきました。でも,私が前に出ることで,障がいがあってもこんなことができるんだ,していいんだと,障がい者にも健常者にも感じてほしい」と話しました。最後に学生たちに対し,「勇気を出す習慣をつけることが大切。勇気というのは才能も,性別や障がいのあるなしなども関係なく,誰もが出せるもの。普段から小さな勇気を出していれば,いざという時に大きな勇気を出すこともできます」と語りかけました。
 受講した学生たちは,「苦しい状況でも,その時自分にできることを精一杯やるのが大切だと感じた」「どんなときも前向きな中西さんの強さに惹かれた。自分も困難に負けず夢に向かって努力したい」などと感想を寄せました。
 榎木准教授は,「今回の講演は,中西さんのスポンサーである株式会社阪急交通社との共同開催として実現したもので,大変感謝しています。学生たちは,パラアスリートや障がい者としてではなく,中西麻耶さんの話として聞いてくれました。次は,みなさんが小さな勇気で行動を起こし,その積み重なりが社会に広がれば嬉しいです」と話しました。

講演する中西麻耶さん
授業の様子

(広報室)