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運用担当部局:広報室広報係

世界に貢献するグローバル・リーダーに 附属平野高で研究発表会を開催

 本学附属高等学校平野校舎による,「スーパーグローバルハイスクール(以下,SGH)研究発表会」が1月12日(土)に開催されました。
 同校は,文部科学省が推進する,国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成をめざすSGHに指定されています。「多面的に“いのち”について考えるグローバル・リーダーの育成」をメインテーマに,生徒が「医療・保健」「防災・減災」「格差・貧困」の3領域にわかれて研究に取り組んでいます。今回の発表会では,1,2年生全員が3~5人のグループを組み,1年間の課題研究の成果を発表しました。また附属平野中学校の生徒12組,近畿圏のSGH指定校の生徒16組も参加し,あわせて84組が口頭発表やポスター発表を行いました。
 午前の部は予選会として,3つの会場で附中附高の生徒が口頭発表を行いました。二酸化炭素の排出量を抑える植物の研究や,訪日観光客が病気や怪我をした際に症状を伝えるレスキューシートを改善する提案など,多彩な研究発表が次々と行われました。会場の一つである大講義室での発表を聞き終えた,同校校舎主任の佐藤賢司本学教授は,「深刻な社会問題など大きなテーマの中から,自分たちができることを見つけだして取り組んでいた点が良かった。どの研究も個性的かつ地に足がついており,今後どう発展するか楽しみ」と講評を述べました。
 午後の全体会では,午前の発表で評価の高かった優秀班3組と,大阪府立北野高等学校が口頭発表しました。優秀班は,午前の発表を聞いた来場者が,客観的な根拠があるか,スピーチが聞き取りやすいかなど12項目で評価した結果,選ばれたものです。アジアのゴミ問題について発表した2年生のグループは,中国がプラスチック廃棄物輸入規制を行ったという報道に着目。日本の廃プラスチック輸出量を調べ,1日1人あたり約33グラム,空のペットボトル1本分のゴミを減らせば,輸出せず国内で処理できると説明しました。そのうえで,「ゴミ問題の深刻さを知ってもらうため,まずはパンフレットを作りたい。次に全国の学校や会社,公共施設に,ゴミ箱を撤去することでゴミ問題を考えてもらう『Noゴミ箱DAY』の実施を提案したい」と語りました。
 全体会の前には,全84組のポスター発表が行われました。2年生のあるグループは,カンボジアの教育の質や進学率の低さを解消するため,ワークショップやオンライン教育を活用することを提案。研究内容を解説した生徒は,「海外研修で行ったカンボジアは,学校に行くのが当たり前の日本とは全然違いました。すべてを解決はできませんが,解決にできるだけ近づけるような独自の案を作ろうと頑張りました」と話しました。
 同校の堀川理介副校長は,「以前はエビデンスの不十分さなどを指摘されることもありましたが,納得できるまでテーマ設定に取り組ませたり,根拠を重視する学習を取り入れたりすることで改善してきました。また,昨年度からは近畿圏の中高生を招待し,学校や年齢が異なる人々の前で発表する経験を通して,自身の理解を深め,自信につなげる重要な機会としています。4月には,同校が開発した課題研究の学習ツール『平野メソッド』を紹介する書籍を刊行し,全国に配布する予定です。今後もカリキュラムの改善を続けるとともに,SGHを通してできた人的ネットワークをもっと広げていきたい」と抱負を語りました。

 

午前の部、口頭発表の様子
参加した84グループすべてがポスター発表を行い、多くの人が詰めかけた
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優秀班に選ばれた3つの班と大阪府立北野高校は全体会で再度口頭発表を行った

(広報室)