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運用担当部局:広報室

コロナ禍の性的健康について学ぶ「男女共同参画教職員セミナー」を実施

 男女共同参画令和2年度教職員セミナーを11月25日(水)に開催しました。当日は,ウェブ会議システム「Zoom」を使用し,教職員約40人が参加しました。
 鈴木真由子学長補佐の挨拶の後,男女共同参画に関連した優れた活動を助成する「大阪教育大学男女共同参画推進助成」に採択された昨年度の事業について,代表者の井奥加奈教授(家政教育部門)が報告しました。
 続いて,大阪大学大学院人間科学研究科の野坂祐子(のさか さちこ)准教授が,「安全・安心な関係性と性的健康(sexual health)」~コロナ禍におけるトラウマインフォームドケア~と題して講演しました。
 野坂准教授は,コロナ禍では感染自体に注目が集まりやすいが,実際は自殺者数や中高生の性的な問題が増加しており,その影響についてデータに基づいて説明しました。また,この問題は男女共同参画やジェンダーとも関係が深く,コロナ禍における注意点を解説しました。
 学校現場においては,つらい状況にいる子どもたちが,自らの「性」を問題解決の手段として用いる理由について,その背景とともに説明しました。子どもの性行動の問題に対峙する際には,性に関する知識や危険性だけを伝えるのではなく,むしろ普段の学級運営で子どもたちの不安解消,人との関わりや関係性,自分に自信を持たせるというようなことをめざすことが,遠回りでも効果があると述べました。
 最後に,学校現場の教員が,学生・生徒・児童・園児らの性的な問題に対応する際のアプローチは,心理職が担う「トラウマのケアそのもの」ではなく,まずは「背景に何かあるのかもしれない」と理解しようとする視点をもって行動の背景を意識的に見るアプローチである「トラウマインフォームドケア」を紹介するとともに,チームで取り組むことの大切さについても強調しました。 
 参加者からは,「今までも関心がありましたが,今の状況を鑑みると 今,さらに重要となってくると思われる内容でよかったです。基本的な考え方だけでなく,具体的な対応も教えていただき,参考になりました」「教員が児童・生徒・学生のことを見つめ,原因を追究していくことは案外難しいのかもしれないが,難しいからと言って逃げていてはいけないことを強く感じさせられた」などの感想が寄せられました。

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(人事課)