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運用担当部局:広報室広報係

ダイバーシティと評価について考える「教職員セミナー」を実施

 「ダイバーシティと評価について考える」をテーマに,令和3年度教職員セミナーを6月30日(水)に開催しました。当日は,ウェブ会議システム「Zoom」を使用し,教職員75人が参加しました。

 このセミナーは,大阪教育大学男女共同参画推進会議が男女共同に関する教育・研究・啓発を目的に毎年実施しているものです。今回は,男女共同参画の取組から幅を広げ,大阪教育大学ダイバーシティ推進会議に組織改編後最初の開催となりました。

 栗林澄夫学長の挨拶の後,昨年度の「大阪教育大学男女共同参画推進助成」に採択された2事業の代表者,保健体育部門の貴志泉特任准教授と,養護教育部門の平田久美子教授がそれぞれ報告を行いました。

 続いて,中央教育審議会ワーキンググループ等の委員を歴任し,教員養成評価機構の評価委員及び専門アドバイザーとしても活躍,和歌山大学ではダイバーシティ・評価担当副学長を経て,現在,評価・質保証担当副学長である添田久美子氏が,「ダイバーシティと評価」と題して講演しました。

 まず,学校現場における女性の地位と役割としては,教員の男女比において比較的女性が多いが,校長となると極端に少なくなること,女性教員が管理職になりたくない理由として「自分には力量がない」「育児・介護との両立が難しい」という意見が多くを占めていること,小中学生の児童生徒が,「男性の方がたくましいし管理職に向いている」「責任をとれるのは男性の方が多い」といったアンコンシャスバイアス(無意識・無自覚な偏見,固定的性別イメージ)を持って先生を見ていることがある,などの各種調査結果を紹介しました。アンコンシャスバイアスの例として,添田氏は,日々接する教職大学院の女子学生達から「これまで校長先生を見て,自分にはそのような能力がない」という意見を聞いた経験にも触れ,『いわゆる管理職のイメージ』が変わらない限り,女性に限らず,これから出てくる若い人材が管理職になりたいと思わないのではないか」と見解を話しました。

 また,評価の弊害となるアンコンシャスバイアスを払拭するためには,組織として多様な価値を認めることを可視化し,制度や評価基準として定める必要があることと,評価基準の設定方法について解説しました。さらに,添田氏は,大学での教員評価においても「昔ながらの大学」を土台としたものでなく,今の研究や研究の在り方,管理運営業務にふさわしい評価となっているか,現時点での評価項目以外の領域,多様な働き方や役割を含めた評価として尺度そのものも見直す必要性について述べ,「このような視点や取組により,誰かの『物まね』をしなければならない社会ではなく,誰もが自然体で生きられる社会が構築され,誰もがどう生きていくかを学び続けていくことが大切である」と結びました。

 参加者からは,「推進助成報告も講演も内容がうまく関連していて,学び多いセミナーだった」「子どもたちでも持ってしまう固定的な性別の刷り込みなどに対して,教育においても取り組むべきことも多く,教員養成大学はダイバーシティ推進に大きな役割を担っていることが分かった」などの感想が寄せられました。

川端入試アドバイザーによる講義の様子

2021年7月30日掲載
(人事課)