大阪市立生魂小学校の5年生にAIやVRを活用した「未来の学校を考える」授業を実施

2025.10.06

大阪市立生魂小学校の5年生にAIやVRを活用した「未来の学校を考える」授業を実施

 大阪市立生魂(いくたま)小学校の5年生63人を対象とした「未来の学校を考えよう」というテーマの授業を、仲矢史雄産官学イノベーション共創センター副センター長、理数情報教育系の中野淳特任教授、産官学イノベーション共創センターの相原結共同研究員が9月2日(火)にみらい教育共創館にて実施しました。

 本授業は、企業や⼤学などが⼤阪市の学校園と連携する大阪市教育センターの取り組み「OEN(オーエン)」(Osaka city Education Network)の⼀環として実施したものです。

 中野特任教授は、⽣魂⼩学校の5年⽣が主⼈公となる冒険映画をテーマにしてAIが作成したポスターや予告編映像、主題歌などを紹介したほか、⽇本語や英語でAIと会話するなど最新のAIの実力を子供たちに披露しました。仲矢副センター長は、みらい教育共創館の未来型教室の設備を用いて壁面全体に映し出した映像で太陽系の動きなどを解説しました。相原共同研究員は、株式会社アルファコードの協力を得て制作したVR映像と実際の楽器演奏を組み合わせ、楽器やオーケストラについて学ぶ授業を行いました。楽器は、豊中市立庄内南小学校の須賀かおる教諭(バイオリン)、教育協働学科芸術表現専攻音楽表現コースの安田凌一郎さん(クラリネット)、同コースの齊藤縁さん(シンバル)、相原共同研究員(ホルン)が演奏しました。

 授業の最後に、児童はグループに分かれて授業の体験をもとに「未来の学校」について話し合い、発表しました。ワークシートには「VRでタイムスリップして、昔の人物に話を聞くことができる」「現実には危険で難しい実験をVRで学習できる」「遠くの学校の人や被災地で学校に行けない人とも同じ空間で同じ勉強ができる」「AIロボットが授業で難しい問題の解き方のヒントを教えてくれる」「AIがVRの中で自分に合わせた授業をしてくれる」など、未来の学校についてのさまざまなアイデアが寄せられました。

 参加した児童からは「楽器にはあまり興味がなかったけど、VRを見たり授業を受けたりして、楽器に興味を持つことができました」「人とAIのそれぞれの良さをかけ合わせていくことで、良い未来・良い世界になると思います」「学校で勉強した時は、考えていた未来は遠く感じたけど、いろいろ体験してそんなに遠いことではないんだと思いました」「未来の学校はどんな素敵なことがあるのかとワクワクしました」「大阪教育大学はすごいと思いました」「大学の先生との勉強が楽しかったです。また行きたいです」などの感想が寄せられました。


日本語や英語でAIと会話している中野特任教授(写真左)


AIが作成したポスター


壁面全体に映し出した映像で太陽系の動きを解説する仲矢副センター長


VRゴーグルでオーケストラのVR映像などを視聴している様子


VR映像を用いて楽器やオーケストラについて学ぶ様子


本物の楽器を用いてオーケストラについて学ぶ様子

(理数情報教育系)