エッセイ

恩師への手紙
2020/08/24
私の目標
 

中学生の時の私は、幼いころから抱いていた夢に「私がなりたいのは本当にこの職業なのだろうか」という疑問を抱くようになっていました。そんな時、新任教師として私たちの学年に配属された先生は、いつも明るくて生徒との距離も近く、私にとってとても話しやすい存在でした。先生は3年間数学を私たちに教えてくれましたね。中学校の時期は数学が苦手になってしまう子が多いけれど、私は先生の数学の授業が毎回楽しみでした。数学に少しでも親しみを持ってもらえるようにと、ゲームを取り入れたり様々な点で工夫されていたのが印象的でした。3年生になり、私は生徒会役員として活動することになって、先生も生徒会担当として私たちの活動を後押ししてくれました。学園祭の期間は、ほぼ休みなしで毎日10時くらいまで学校で準備をしたりしたのをよく覚えています。

私にとってあの時間はかけがえのないものだったし、先生がいなければ実現しなかったものもたくさんあります。私たちのやりたいことを尊重してくれるのがとても嬉しかったです。ついに私の担任となることは1度もありませんでしたが、中学校3年間で一番関わったのは先生だと思います。私は、先生の姿を見て、「私もあんな風に生徒に関われる教師になりたい」という新しい目標を持つことができました。

そして今、私は教育学部の2年生として中学校の数学の先生になるために日々勉強しています。これからも私の目指す教師像に少しでも近づけるように、努力を重ねていきたいと思っています。先生がいなければ、教師になるという目標を持つこともありませんでした。先生にはとても感謝しています。先生、私に夢を与えてくれてありがとう。先生は私の目標です。