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運用担当部局:入試課

大学院教育学研究科 国語教育専攻

 

ことばを磨き、ことばを磨く実践の担い手を育てる

●取得可能な免許状
幼稚園教諭専修免許状
小学校教諭専修免許状
中学校教諭専修免許状[ 国語 ]
高等学校教諭専修免許状[ 国語 ]

※専修免許状の取得には、取得しようとする免許状に対応した一種免許状を有している必要があります。なお、入学時に一種免許状を取得されていない方には教育職員免許状取得プログラムの制度もあります。

目的

 今日の子どもたちの言語生活は、これまでになく複雑化しています。複合的なメディア作品と刺激的な新しい言葉が生まれ瞬く間に消費され流動していく現代。いわゆる知識基盤社会の到来によって、これまで以上に社会参加のための言語の力の重要性が叫ばれています。このような社会に対峙し参加し生きていく一人ひとりの子どもたちの言語生活の充実のために、国語教育の果たす役割は、今日、非常に重要なものとなっているのです。
 国語教育専攻では、こうした状況に対応するために、国語学、日本文学、国語科教育学の3つのコースを設け、それぞれの専門分野に関する精緻な研究能力の育成を行います。そしてそのことを通して、国語教育が直面する高度で複雑な
課題に取り組む、研究的視野を持った、積極的に行動する国語教育実践者の養成を目指しています。

概要・特色

 国語教育専攻は、次の表に掲げる国語学・日本文学・国語科教育学の3コースからなっています。それぞれのコースは、それぞれの専門領域をカバーする専任教員が担当する授業科目を提供しています。国語教育専攻に学ぶ大学院生は、それぞれの研究的興味・関心に応じてコース選択をすることになります。そして、そうした自身の選んだコースで学び得たことを軸として、修士論文への取り組みを行います。そして、その結果、それぞれの専門領域に応じて、高度な専門的研究能力を開発することができるようになっています。しかしまた、これらのコースは相互に柔軟な組み合わせができるようにもなっており、3つのコースが提供するすべての専門領域を広く学ぶことができるよう設計されています。国語教育をめぐるそれぞれの専門領域を広く学びつつ、自身の興味関心に基づいてより深い探求が可能になっています。これは、この国語教育専攻が、単にそれぞれの専門コースの研究能力の高度化のみを探求するだけではなく、幅広い言語教育の知見や教養を涵養することを求めているからです。それは、大学院修了後に多くの大学院生を待ち受けている、国語教育実践の現場に立ったとき、何よりも優れた実践を行う担い手として、つまり国語教師として活躍することのできる高度な力量の形成を求めているからです。

国語学コース
 国語学コースは書き言葉の研究と話し言葉の研究を行っています。書き言葉の研究では、詩や小説がどんな叙述を組み合わせて意味的統一しているかを、詳細な叙述分析(叙述内容を状況・行動・談話・心理に分ける。叙述方法を描写・記述・説明・評価に分ける)によって明らかにします。対象にする文章は、時代やジャンルを問いません。
 話しことばの研究では、日本語話体論と方言語彙論の研究を行なっています。話体論では日常生活語や各メディア媒体の言葉、職業語、教室言葉や学校生活語など、日本語のさまざまな談話の分析、方言語彙論では日本語諸方言のいろいろな意味分野の語彙の体系・構造、造語法、位相差の解明をめざしています。
日本文学コース
 日本文学コースでは国語科の教材として扱われる古典文学、近代文学、児童文学、漢文学などの各分野に関する豊かな知識の獲得と、教育の場における実践の間に確かな架橋を構築することを目指しています。日本の各時代、各様式の文学作品の多角的な視点による考究、研究史、享受史の丁寧な検証、それらを踏まえた様々な読みの可能性を見出し、現代の国語教育の場における文学教材への新たなアプローチの方法を探ります。
国語科教育学コース
 国語を学ぶさまざまな背景を持った子どもたちが、物語などの国語教材と教室で出会う。国語教育研究とは、学び手としての子どもたちと、学ぶ内容としての国語教材とをどのように出会わせるのかという問題を一心に考える学問領域です。そのための取り組みとして、言語発達に関する研究。国語教材教材研究。国語カリキュラムに関する研究や、国語科学習指導の研究など、さまざまな研究の方法論があります。わけても諸外国の言語教育の成り立ちや展開を、その諸外国のそれぞれの社会文化的状況の中でとらえ、そこから我が国の国語教育を考えていくための知見を見出していく取り組み。いわゆる「比較国語教育研究」は、我が国で現在最も本格的な取り組みができる大学院だと言うことができるでしょう。

 

主な開講科目(平成28年度)

※…教育科学関係基礎科目 ◎…教科・特別支援・養護教育関係基礎科目 ☆…現代的教育課題に関する科目

コース
教育研究分野
授 業  科  目
単位数
担 当 教 員
授   業   内   容
履修区分
履修年次指定
 
(教育実践)

国語科教育実践論
2
土山 和久
国語科教育実践力を育成することを目的とし,附属学校等と連携をはかりながら,国語教室の実際場面における諸問題を探求する。
必修
 
解釈・批評実践論
2
住田  勝
テクストの解釈・批評実践力を育成することを目的とし,具体的に文学的文章や説明的文章をとりあげながら,解釈・批評の技術や方略を修得する。
選択
 
国語学
国語学
言語教育論
2
野浪 正隆
俳句,詩,物語,小説,解説文,論説文,評論文,広告文の教材分析の方法を言語学的な諸成果によって開発し,確立していく。
選択必修
 
 
国語学特論I
2
井上 博文
関西域方言に於ける位相を異にする談話を取り上げて「話体論」の観点から考究し,地域文化の諸相を探求する。
選択
 
国語学特論II
2
野浪 正隆
論理的文章と物語的文章の構成と叙述を対象に取り上げて,文章表現と文章理解の機構について考究する。
選択
 
 
国語学と国語教育論
2
野浪 正隆
機械可読化された文章を資料に用い,パーソナルコンピュータ用のテキスト処理ソフトを使って,文章表現の分析方法を開発し,確立していく。
選択
 
国語学演習I
2
井上 博文
日本語研究上で展開されてきた諸言語理論を学ぶために諸分野の基礎的な論文を通時的に取り上げて検討する。
選択
 
 
国語学演習II
2
日本語諸方言の特定の語彙分野を取り上げて,方言意味論的観点から討究する。
選択
 
日本文学
古典文学
日本文学教育論
2
堀  淳一
日本の各時代,各様式の文学作品を分析し,国語科教育における文学教材のありかた,実践について研究する。
選択必修
 
古典文学特論
2
古典文学作品に対する研究方法を多角的な視点によって考究し,各作品における諸課題についての分析を行う。
選択
 
文学と国語教育論
2
日本文学の中から特定の様式,作家の作品をとりあげ,それらの基本的な分析を通して新たな読みの可能性を求め,考察する。
選択
 
近代文学
 
近代文学特論
2
成實 朋子
近代児童文学の主要作家・作品をとりあげ,その分析を行いながら,近代日本児童文学史について考察する。
選択
 
日本文学演習
2
日本文学の各作品における研究史,享受史を検証し,また,作家論,作品論における新たなアプローチの開拓の可能性を探る。
選択
 
漢文学
漢字漢文教育論
2
非常勤講師
鈴木 敏雄
主要な教材漢文を中心にして,漢文解釈のありようを考究する。
選択必修
 
国語科教育学
国語科教育学
国語科教育学原論
2
松山 雅子
国語科の授業を成立させるいくつかの因子に着目しながら,学習者の主体的参加を開く国語学習の諸原理を考究する。
選択必修
世界の国語教育の現在
2
土山 和久
諸外国の母語教育のカリキュラム,教材,指導法を取り上げることによって,国際的な視点から,我が国の国語教育を考究する。
選択
 
 
国語科教育学演習
2
住田  勝
読解・読書指導ならびに文章表現指導の方法論について児童・生徒の学習活動の実態から考察する。
選択
 
解釈・批評学
 
解釈・批評学原論
2
松山 雅子
テクストを理解し,価値づけることはいかなることか,という解釈・批評学の根本問題を,諸外国の最新の知見も視野に入れながら考究する。
選択
 
解釈・批評学演習
2
土山 和久
文学的文章や説明的文章など読むことの教材をとりあげ,読者としての学習者の心的プロセスを考察する。
選択
 
 
(課題研究)
 
課題研究I
3
担当教員
研究分野に関連する特定の課題を設定し,研究する。
必修
II
 
課題研究II
3
必修
II

平成29年度募集人員

6名


平成28年度 現学生数・入試結果

現学生数
受験者
合格者
入学者
13
7(1)

※( )内の数字は外国人留学生の人数(内数)です。
※現学生数は平成28年5月1日現在の人数です。


修了生の進路(過去3年間の集計)

教員(大阪府内)
教員(大阪府以外)
教員率(左記計)
企業
公務員
進学
その他
67%
27%
94%
0%
6%
0%
0%

教員紹介 (教員総覧にリンクしています)

国語学コース [教授] 井上 博文野浪 正隆
日本文学コース [教授] 堀 淳一成實 朋子
国語科教育学コース [教授] 松山 雅子住田 勝土山 和久

→こちら国語教育講座のページもご参照ください。