美術・書道教育コース

学校教育教員養成課程 中等教育専攻 美術・書道教育コース

アート×人 美術・書道教育で未来を拓く

美術・書道教育コースは、美術・書道を通し、人と交流し自らの世界を広げ、学ぶ力を育てる教育を目指します。セミナー合宿、研修旅行などを通して、学年を越えたつながりを大切にします。
実習や講義により、基礎的な知識・技能を身につけ、さらに専門的な学びや図画工作・美術・書道教科の内容や指導方法を学びます。卒業研究では、専門のゼミに分かれ、4年間の成果を展覧会などで発表します。

求める学生像

  • 高等学校で履修した教科・科目の基礎学力を十分に身につけた人
  • 美術・書道分野に関し、中学校教員や高等学校教員をめざすために十分な教育実践力を身につけようとする意欲あふれる人
  • 教職に就くことを強く希望し、その意志を持ち続けることのできる人
  • 子どもたちの成長に関わることにやりがいと使命を感じることができる人
  • 多様な年齢の人々とコミュニケーションを図る能力を身につけようとしている人
  • 学校生活の経験をとおして、学校や教育への親しみや関心を抱いている人

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学びのポイント 1

美術・書道の基礎から、実践的な教育、制作、研究へ

主体的に学び他者と関わり、さまざまな能力を伸ばしていけるよう構成されています。1回生では、造形の基礎・美術史・書法の基礎などを学び、2回生では、教育法などの教科専門科目、専攻科目では、造形基礎、美術理論・書道理論、書道史などを学びます。教材研究にも取り組みます。3回生では、各ゼミに分属し発展的な課題を探求し、卒業研究に向け研究テーマを設定し、4回生では、研究テーマにもとづき卒業研究に取り組みます。

学びのポイント 2

子どもによりそい感性を豊かに

「子どもによりそい感性を豊かに」をモットーに、個性豊かな教員がサポートし、研究を深めます。美術、書道を通して人と交流し、自らの世界を拡げ学ぶ力を育てる教育を目指します。コミュニケーションを大切にし学年を越えた交流も活発です。学生の研究発表のサポート、学校現場での実践、地域交流、国際交流なども積極的に実施しています。

学びのポイント 3

4年間積み上げ型の教育実習

教師としての実践的指導力を身に付けるために「観察実習(1回生必修)」→「体験実習(2回生選択)」→「基本実習(3回生必修)」→「発展実習(4回生選択)」と、4年間を通して教育実習を積み上げていきます。また、電子ポートフォリオを使い、入学から卒業まで指導教員と定期的に面談し、良好な学生生活が送れるように支援します。

募集人員

10人

学習領域

絵画、彫刻、デザイン、工芸、美術史、美術科教育学
書写書道、書道史

取得できる免許・資格

〈美術分野〉

●:中学校教諭一種(美術)
○:高等学校教諭一種(美術)
□:特別支援学校教諭一種

資格:学校図書館司書教諭、図書館司書

〈書道分野〉

●:高等学校教諭一種(書道)
○:中学校教諭一種(国語)、高等学校教諭一種(国語)
□:特別支援学校教諭一種

資格:学校図書館司書教諭、図書館司書

●:卒業要件単位で取得できる教員免許状
○:卒業要件以外の単位を併せて履修することによって取得できる教員免許状
(ただし、授業時間割上の制約によって希望する免許状が取得できるとは限りません)
□:履修要件を満たした者に限り,取得のために必要な単位修得が認められます。
(ただし、授業時間割上の制約によって希望する免許状が取得できるとは限りません) 

4年間の学び

1回生

美術・書道教育へのアプローチ 学びの基礎

一般教養と教職入門をはじめとする教職基礎科目を主体としたカリキュラム構成です。学校教育における造形表現の出発点となる幼稚園での幼児観察、中学校での生徒の実態や先生の指導方法を観察する実習があります。美術・書道の専攻科目では、造形の基礎・書法の基礎を学びます。

主な授業
  • (共通)教職入門
  • (共通)教育総論
  • (美術)造形表現 AⅠ~DⅠ
  • (美術)デッサン論
  • (美術)美術史 A
  • (書道)楷書法演習
  • (書道)仮名書法演習 I

2回生

美術・書道の学びが広がる

一般教養と教職基礎および教職専門科目を主体としたカリキュラム構成です。美術科教育法、書道科教育法、国語科教育法(書写)などを学びます。美術・書道の専攻科目では、造形の基礎、美術理論、書道理論、書道史を中心に学び、教材研究にも取り組みます。

主な授業
  • (美術)造形表現 A II~D III
  • (美術)美術理論 I・II
  • (美術)美術科教育法 I・II
  • (美術)材料研究 A・B
  • (書道)書道概論I・II
  • (書道)中国書道史
  • (共通)教育課程・方法論
  • (共通)生徒指導・進路指導論

3回生

美術・書道教育の学びを深め高める

中学校において教育実習を行い実践的指導力を身につけます。美術・書道の専攻科目では、専門分野の学びを深めます。また、卒業研究に向けた研究テーマを設定しゼミ形式での研究を始めます。

主な授業
  • (美術)美術科教育法III・IV
  • (美術)自由研究I
  • (美術)デザイン演習
  • (美術)美術史演習 I
  • (美術)彫刻演習
  • (書道)書鑑賞論
  • (書道)書道科内容構成演習
  • (書道)仮名作品制作論演習 II
  • (共通)教育相談の心理学
  • (共通)教職インターンシップ

4回生

学びを追求し それぞれの個性 花開く

3回生で設定したテーマにもとづき卒業研究を進めます。教職実践演習を通して、教職に対するこれまでの学びを振り返り、それぞれの課題に応じ必要な力を伸ばします。卒業研究の成果は、卒業制作展などで発表されます。

主な授業
  • (共通)教職実践演習
  • (共通)卒業研究
  • (美術)自由研究II
  • (書道)実用書式の研究
  • (書道)書道自由研究Ⅰ・Ⅱ

教員からのメッセージ

美術・書道教育コースでは、図画工作・美術・書道の教科内容の基礎から指導方法までを幅広く学び、それぞれの学びや作品制作・研究などを通して、生徒の想像力を高め、感性を豊かに育むと同時に、コミュニケーション力の向上をサポートできる教員の育成を目指しています。また、「地域とともにある学校」を担うことのできる教員育成の観点から、学外での様々な取り組みを積極的に行っています。実践経験としては、作品展示を通した交流、地域の人たちと協働した活動、学校園や企業、美術館などと連携した活動、また、グローバル社会を意識し、「美術・書道」教科の特性をい活かした国際交流にも力を入れています。大学は、高等学校までの教育とは異なり、自ら必要な知識を獲得し、主体的に他者と関わり、自分自身のさまざまな能力を伸ばしていく場です。多くの経験を積んで自分自身の成長を実感するとともに、「これからの社会を担っていくこどもたちの教育」を美術・書道の領域から一緒に考えていきましょう。
(美術・書道教育部門 池田利広)