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2016.06.27

附属平野小の新教科で文科省の教員養成企画室長が出前授業を実施

 文部科学省教員養成企画室長の柳澤好治氏が6月10日(金),本学附属平野小学校の6年生約119人に向けて出前授業を行いました。同校は今年度より新教科「未来そうぞう科」を創設し,職業観や働く意義について,人生の先輩から学ぶキャリア授業を展開しています。
 柳澤氏は,「学校での授業と会社での仕事にはきちんとつながりがあります」と強調し,例として,国語における「筆者の心情を考察する」ことがコミュニケーションにつながり,算数における方程式「X+Y=Z」が「XとYの活用によりZの効果が期待される」という発想に応用できると解説しました。そして,「学校生活で身につける,体力や生活習慣,チームワークも,社会に出たとき必ず役立つものです。さらに,勉強以外の取り組みにも力を注いで,社交性や自発性など君たちだけの魅力を磨いてください」とアドバイスしました。
 授業後の質疑応答では,今後の目標を尋ねられると,「日本の教育を世界最高レベルに上げることです」と答え,児童たちから拍手が沸き起こりました。
児童たちは「いまの勉強が将来につながっているとわかって安心した」「魅力的な大人になるために,勉強もそれ以外のことも一生懸命頑張る」などと感想を話しました。
 授業後には,柳澤室長による同校の教員を対象とした研修会が設けられ,国立大の附属学校が厳しい状況に置かれていること,その打開には「附属平野小方式」として公立学校に活用できるような成果を挙げ,存在意義を示す必要があることが解説されました。
 同校6年生主任の岩崎千佳教諭は「柳澤室長の助言を参考に,『未来そうぞう科』の方針や授業体系を平野小方式として全国に発信できるよう,そのアピール方法も含めて取り組みを進めたい」と今後の展望を語りました。

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[左写真] 文部科学省教員養成企画室長の柳澤好治氏
[右写真]児童たちの質問攻撃にたじたじの柳澤氏

(広報室)