国語教育コース

学校教育教員養成課程 中等教育専攻 国語教育コース

生徒指導等への高い実践力ある中・高等学校教員

中等教育専攻では、広い視野と豊かな教養を持つとともに、小・中学校の教育に関する知識や技能を持ち、専門の教科などの指導力に優れ、小・中学校の連携を踏まえた指導ができる小学校教員を主に養成します。そのために、教養科目及び基礎的科目を修得した上で、教職に関わる科目を学ぶとともに、学校安全や危機対応についての知識や能力を養い、さらに、自らが所属するコースにおいて、専門分野の学習を深めます。

求める学生像

  • 高等学校で履修した教科・科目の基礎学力を十分に身につけた人
  • 国語を中心に、中学校教員や高等学校教員をめざすために十分な教育実践力を身につけようとする意欲あふれる人
  • 教職に就くことを強く希望し、その意志を持ち続けることのできる人
  • 子どもたちの成長に関わることにやりがいと使命を感じることができる人
  • 多様な年齢の人々とコミュニケーションを図る能力を身につけようとしている人
  • 学校生活の経験をとおして、学校や教育への親しみや関心を抱いている人

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学びのポイント 1

基本から発展へ 学習者から指導者へ

国語学・日本文学・漢文学・国語教育学を「概論」→「特論又は講義」→「演習」という順に「基本」から「発展」へと学びます。さらに、国語教育法・教育実習その他によって指導方法を実につけ、学んだことを元に学習者を支援できる指導者を養成します。

学びのポイント 2

少人数によるアクティブラーニング

最大8名の学生を1人の教員が担当して、指導しています。1回生時の観察実習から、3回生の基本実習とゼミ、4回生の併修実習と卒業論文指導へとサポートしています。3回生のゼミや4回生の卒業論文指導においては、学生の自主的な学びの成果を発表する機会を設けて、表現力の育成に力を入れています。

学びのポイント 3

国際的視野に立つ国語教育

隔年で8回続けている「比較国語教育シンポジウム」に海外の国語教育研究者を招いて、互いの国の国語教育の現状や新たな知見を交換しています。

募集人員

10人

学習領域

日本文学(古典文学・近代文学・児童文学)
国語学(文章表現学・方言学)
国語教育学(比較国語教育学・メディア教育学・文学教育)

取得できる免許・資格

●:中学校教諭一種(国語)
○:高等学校教諭一種(国語)
□:特別支援学校教諭一種

資格:学校図書館司書教諭、図書館司書

●:卒業要件単位で取得できる教員免許状
○:卒業要件以外の単位を併せて履修することによって取得できる教員免許状
(ただし、授業時間割上の制約によって希望する免許状が取得できるとは限りません)
□:履修要件を満たした者に限り,取得のために必要な単位修得が認められます。
(ただし、授業時間割上の制約によって希望する免許状が取得できるとは限りません) 

4年間の学び

1回生

ことばの世界と出会う

日本文学概論・国語学概論・漢文学概論・解釈学概論・書道概要という各専門領域を学び始めます。専門領域への入門をします。

主な授業
  • 教職入門
  • 教育総論
  • 国語学概論
  • スポーツ実技 a・b
  • 情報機器の操作 a・b
  • 特別なニーズある子どもの教育

2回生

ことばの力が伸びる広がる

教科専門科目は、概論から特論・講義へと進みます。より専門的な内容になり、広がり深まり、ことばの力が大きく伸びます。

主な授業
  • 中等国語科教育法 I・II
  • 国語学特論 I・II
  • 国文学特論I・II
  • 書道概論 I・II
  • 外国語コミュニケーション
  • 学校安全
  • 教育課程・方法論
  • 生徒指導・進路指導論

3回生

ことばの力を受け継ぐ

今まで培ったことばの力を、教育実習の場で発揮します。ことばの力が学習者のものになるように、ことばを使います。

主な授業
  • 基本教育実習
  • 中等国語科教育法 III・IV
  • 教育相談の心理学
  • 教職インターンシップ
  • 国語学講義 I・II

4回生

ことばの力を伝える

卒業論文を書くのは、小学校からの学校教育生活16年間の総まとめです。ことばをめぐるいろいろな現象を研究対象に選び、自分の力で分析し、結論を導き、他の人にそれが伝わるように文章表現をした後、口頭発表をします。

主な授業
  • 教職実践演習
  • 卒業研究

教員からのメッセージ

私は「読むこと」の学習指導の研究に取り組んでいます。読むことには二つの側面があります。個人的な体験としての解釈。あなたの解釈はあなたの個人的な価値を持ちます。それは他の人に分ち伝えられて初めて社会的な意味を持ちます。その社会化の行為が分析です。個人的な解釈を社会に拓く行為としての分析。この二つの営みがどのように関わり、支え合っているのかを子どもたちの読解の様子から明らかにすることをめざしています。
(国語教育講座 住田 勝)