プロジェクト概要
学生の学力の多様化、世代交代や役割の変化に伴う学校現場の教育力弱体化が懸念される中、大学が教員養成段階での質保証を担うためには、これまでのような学校現場に「丸投げ」の教育実習ではなく、明確化された達成目標の設定、エヴィデンスに基づく評価をゴールとするパフォーマンス課題の設定が必要あると考える。
そのため、学士課程における教育実習へのパフォーマンス評価の導入、並びにその実施基盤となるアセスメント・ネットワークシステムの開発を行い、将来的には修士レベルにおける教育実習評価基準の作成や教職大学院等での活用も目指している。
主な取組内容
統一的なパフォーマンス課題を次の3観点から設定し、どの実習校においても同様の課題達成を確認できるような実習ノートを開発し、実習内容の質保証に資する取り組みを行った。
3観点は各々以下の枠組みで課題を設定した。
1.児童・生徒理解に関する課題
(1)授業中の児童・生徒観察課題
(2)学級観察課題
(3)授業外の児童・生徒観察課題
2.教職理解に関する課題
(1)指導の工夫・観察
(2)授業実践と省察課題
(3)研究授業設計課題
(4)研究授業の振り返り課題
3.授業実践に関する課題
(1)指導の工夫観察・考察
(2)授業実践と省察
(3)研究授業の実施と省察
上記パフォーマンス課題3.(2)(3)で示す授業改善に関わる課題の遂行支援のため、SmartFolioおよびVVCを開発した。
美術と音楽の領域横断的な学習活動を引き出すGraphic Composerを開発し、新しい学力観に基づく授業づくり支援を目指した。
成果物
SmartFolio
VVC(Value-added Video and Communication)
GraphicComposer