令和3(2021)年度 高校生国際会議を実施
2022年1月22日(土)、23日(日)に高校生国際会議を開催しました。
趣旨:国内外の高校生が持続可能な開発目標(SDGs)に関する探究活動の成果について交流を深め、高校生として何ができるのか議論する。
テーマ:「誰一人取り残されない世界をめざして」
プログラム
第1日目 1月22日(土)
13:00 オープニングセレモニー
(司会)大阪教育大学附属高等学校池田校舎生徒
ビデオメッセージ
栗林 澄夫 大阪教育大学長
中村 安秀 日本WHO協会理事長
藤森真一郎 京都大学准教授
13:30 分科会(口頭発表・ディスカッション)
分科会A 差別や貧困のない平等な世界
分科会B 健康で福祉のゆきとどいた安心できる世界
分科会C 豊かな環境と平和が保障された世界
分科会D 災害に強いまちづくりと産業による安全な世界
第2日目 1月23日(日)
9:30 高校生ワークショップ(大阪教育大学附属高等学校平野校舎生徒企画)
大阪教育大学附属高等学校平野校舎、池田校舎、国内連携校生徒44名
13:00 シンポジウム (司会)大阪教育大学 池嶋伸晃教授 大阪教育大学附属高等学校平野校舎生徒
登壇 分科会A 大阪府立千里高等学校生徒
分科会B 大阪教育大学附属高等学校平野校舎生徒
分科会C 京都教育大学附属高等学校生徒
分科会D 大阪教育大学附属高等学校池田校舎生徒
15:10 クロージングセレモニー (司会)大阪教育大学附属高等学校平野校舎生徒
講評 堂目 卓生 大阪大学社会ソリューションイニシアティブ長
中村 安秀 日本WHO協会理事長
高校生宣言 (高校生代表)大阪教育大学附属高等学校平野校舎生徒
参加校
<海外>高雄師範大学附属高級中学(台湾)、サンダン高等学校(韓国)、清州外国語高等学校(韓国)
<国内>大阪教育大学附属高等学校平野校舎、大阪教育大学附属高等学校池田校舎、大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎、
京都教育大学附属高等学校、奈良女子大学附属中等教育学校、神戸大学附属中等教育学校、大阪府立千里高等学校、
大阪府立泉北高等学校、和歌山県立星林高等学校、沖縄県立那覇国際高等学校、金光学園中学・高等学校
(生徒・教員の参加者774名)
分科会(口頭発表・ディスカッション)
分科会A 差別や貧困のない平等な世界
口頭発表
「ステレオタイプ的な決めつけが生まれにくい情報発信の方法とは」 大阪府立千里高等学校
「新たな子ども食堂のあり方」 大阪教育大学附属高等学校池田校舎
「幼児へのジェンダー教育~エシカル素材のリメイクで ジェンダー教育を広めよう~」大阪教育大学附属高等学校平野校舎
「Equality World Without Discrimination or Poverty」 清州外国語高等学校
ディスカッション「外国人労働者に対する偏見や差別に対して私たちができることは?」
参加校 大阪府立千里高等学校 大阪教育大学附属高等学校池田校舎 大阪教育大学附属高等学校平野校舎
清州外国語高等学校 大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎 金光学園中学・高等学校
分科会B 健康で福祉のゆきとどいた安心できる世界
口頭発表
「子供の読書量を増やすには~幼児にとって魅力的な絵本を作る~」 大阪教育大学附属高等学校平野校舎
「教育現場の男女格差について」 大阪教育大学附属高等学校池田校舎
「働きやすく、稼ぎやすく~未来の自分を救え!~」 大阪教育大学附属高等学校池田校舎
「International efforts to solve aging」 清州外国語高等学校
ディスカッション「すべての人が健康的に生活するために、我々高校生は何をするべきか?」
参加校 大阪教育大学附属高等学校平野校舎 大阪教育大学附属高等学校池田校舎 清州外国語高等学校
分科会C 豊かな環境と平和が保障された世界
口頭発表
「コスメを通して地球環境を考える~化粧品使用者の意識改革」 大阪教育大学附属高等学校平野校舎
「平和を実現するために私たちができること」 大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎
「Actions to protect the Life Below Water」 高雄師範大学附属高級中学
「The conflict zones and the international efforts to resolve them」 清州外国語高等学校
ディスカッション「気候変動に具体的な対策を」
参加校 京都教育大学附属高等学校 大阪教育大学附属高等学校平野校舎 大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎
高雄師範大学附属高級中学 清州外国語高等学校 沖縄県立那覇国際高等学校 神戸大学附属中等教育学校
分科会D 災害に強いまちづくりと産業による安全な世界
口頭発表
「日本の教育のこれからについて、「高校生」という立場で考える」 大阪教育大学附属高等学校池田校舎
「土砂災害の発生を抑制する~樹木の根の張りの違いによる保水力と災害発生の因果関係について~」
大阪教育大学附属高等学校平野校舎
「新型コロナウイルスが及ぼすメンタルヘルスの影響とその対処策に関する研究」奈良女子大学附属中等教育学校
「Hate Speech : Problems of hate speech toward social minorities and way to improve them」
清州外国語高等学校
ディスカッション「災害に関して災害弱者と呼ばれる人々に対して地域住民・企業は何ができるか?」
(防災時・災害発生時・災害発生後避難生活時・復興時、それぞれの場合について)
参加校 大阪教育大学附属高等学校池田校舎 奈良女子大学附属中等教育学校 大阪教育大学附属高等学校平野校舎
清州外国語高等学校 金光学園中学・高等学校
高校生ワークショップ
テーマ
「カーボンニュートラルを2050年までに実現するために」
内容
7校の高校生44名が混成チームをつくり、担当国(7か国)の立場から議論を行う。
事前に担当国の現状と課題を調査し発表しあい、各国の状況を共有した上で、これからの社会が取り組むべき方策について協議する。
合意された項目
① 2050年までに、クリーンエネルギーへの意向を目的として炭素税を導入する。(経済面を考慮しパンデミック終息後とする)
② 2050年までに、二酸化炭素排出制限の情報、技術提供とカーボンプライシングのルール作成に関する国際組織を立ち上げる。
③ 2050年までに日本とカナダが南アフリカに二酸化炭素を抽出する技術と資金を提供し、南アフリカは抽出した二酸化炭素を農業や工業に利用する。
④2050年までにカナダがインドに情報提供、技術提供を行い、二酸化炭素排出量をともに40~50%削減する。
⑤2050年までに炭素産出国が炭素非排出国に輸出を行うネットワークを作成する。
ポスター発表
1月19日~1月31日 Web上で開催
ポスターリスト
高校生宣言
私たちは今日の会議で、全員が当事者意識を持って、さまざまな視点から地球の未来を考えました。
飢餓のない世界。差別のない世界。自然に溢れた世界。産業的に発達した世界。誰もが不安なく、豊かに、笑顔で暮らせる世界。私たちが目指す理想の世界は、今はまだ、現実とは遠いところにあるかもしれません。
SDGsの17のゴールは、曖昧で、解釈が多様で、難しいものです。だからこそ、私たちはその一つ一つを自分たちの言葉として落とし込んで、身近なことから実践して、次の世代へ遺していかなければならないことを、もう一度確認しましょう。個人個人のアイデンティティを許容し、誰一人取り残さない世界を作るために私たちが何をすべきか、全員で学び続けましょう。
私たち一人一人が地球の住人として、小さな行動を積み重ねることで、グローバル規模の問題解決につながると信じています。
高校生だからこそできる柔軟な発想で、一歩ずつよりよい世界を目指していくことを約束します。
■高校生国際会議特設サイト (終了しました)
※参加者専用のサイトです。
■協働機関の皆様からの応援メッセージ
WWL事業に協働機関として参画いただいている企業等の皆様より、
コロナ禍でもがんばっている高校生への温かいメッセージをいただきました。
(クリックするとYouTubeを視聴するページへジャンプします。)
・公益社団法人 日本WHO協会
・新興出版社啓林館
・ベネッセコーポレーション
・西日本電信電話株式会社
■連携校の学校紹介
高校生国際会議に参加予定である連携校の高校生に、学校紹介動画を作成してもらいました。
(クリックするとYouTubeを視聴するページへジャンプします。)
・奈良女子大学附属中等教育学校
・大阪府立千里高等学校
・沖縄県立那覇国際高等学校
・金光学園高等学校
・大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎