日本の教育をリードする4大学 夢の競演「HATOプロジェクト」

日本の教育をリードする4大学 夢の競演「HATOプロジェクト」

「H」北海道教育大学、「A」愛知教育大学、「T」東京学芸大学、そして「O」大阪教育大学。
日本を代表する大規模教員養成系4 大学がタッグを組み、教員養成教育を新たなステージへと押し上げる。

大学間連携による教員養成の高度化支援システムの構築
―教員養成ルネッサンス・HATOプロジェクト―

 HATOプロジェクトは、社会変革に対応できる人材の育成を求める時代の要請に、連携による英知の結集という形で応えるため、平成25年3月に発足しました。現代の教育課題に対して、各大学が先導的に進めてきた取り組みなどを16のプロジェクトにまとめ、連携・協力しながら推進しています。

  • HATO4大学が連携し、「新たな学びを支える教員の養成と、学び続ける教員像の確立」という教員養成系大学共通の課題を解決へと導く
  • 全国の教員養成系大学・学部とネットワークを構築し、教員養成のさらなるレベルアップを図る

これらのうち、本学が主体的に取り組む2つのプロジェクトをご紹介します。


PROJECT1―教職基礎体力を備え国際感覚に優れた教員の養成充実に向けた改革プロジェクト

 グローバル化が進む社会に対応できる教員を養成するため、HATO4大学が連携し、TOEFL®、TOEIC®などの外部試験を活用した外国語学習のサポートと、小学校での外国語活動をテーマにした共同研究を実施しています。学内に「外国語学習支援ルーム Global LearningCommunity(GLC)」を開設し、学生同士の学びあいを大切にしながら、チャットやアカデミック・ライティングなどの活動を展開しています。

イベントリポート:英語の世界へようこそ! イングリッシュ・デイキャンプ

 遊びを通して生きた英語を学ぼうを合言葉に、小学生3・4年生を対象とした「イングリッシュ・デイキャンプ」を開催し、約70人の児童が英語の世界を体験しました。HATO4大学から集まった学生24人がスタッフとして企画運営にあたり、外国人留学生も参加しました。

日本の教育をリードする4大学 夢の競演「HATOプロジェクト」

ドラゴンテイル

ズボンのお尻につけたカラーリボンを龍のしっぽに見立て、獲得したリボンの数を競い、英語の数字を覚えました。

日本の教育をリードする4大学 夢の競演「HATOプロジェクト」

フリスビー

フリスビーの数を英語で数え、遊ぶ際の4つのポイント、Poi nt(目標を定め)、Softl y(力まずに)、Stop(静止して投げる)、Sandwich(両手ではさんでつかむ)を覚えました。

日本の教育をリードする4大学 夢の競演「HATOプロジェクト」

国旗DEかるた

世界各国の国旗を使ったかるた遊びを通して、英語の国名を楽しく学びました。

日本の教育をリードする4大学 夢の競演「HATOプロジェクト」

オリジナルネームプレートづくり

アルファベットを覚え、オリジナルのネームプレートを作成しました。

大阪教育大学 Carolineさん(フランス出身)&Duongさん(ベトナム出身)

大阪教育大学 Carolineさん&Duongさん

Caroline 企画段階から学生主体で進めて、ゲームの内容も子どもの目線に立って決めていったのがよかったと思うの。

Duong わたしたちは教えることも初体験。でも日本人学生のみんながサポートしてくれて、話し方や聞き方、それにどんな表情をすればいいかもアドバイスしてくれたわ。

C 当日は、世界の国旗でかるたとりをして、英語で国名を学ぶゲームを担当したの。子どもたちは楽しそうに、「Onemore time!」なんて覚えたての英語を使っていたわ。

D さすが日本の子どもたちはレベルが高いわね! わたしも元気をもらったわ。

C ランチタイムでは、わたしがご飯のお供に持参したコーラに子どもたちがカルチャーショックを受けていて、わたしもカルチャーショックだったわ!

D 食文化の違いって面白いわね。

C 他大学の学生とも、イベントのことだけじゃなく、それぞれの都市の特色や方言、たこ焼きのレシピの違いまで、いろんな話をしたわ。

D 日本の学生はもちろん、わたしたちも、英語を使う教育法の勉強ができてすごく価値のあるものだったわね。

C&D またぜひ参加したいわ!


大山夏希さん

北海道教育大学 大山夏希さん

GLCのジョン・トムセック先生が全身全霊のハイテンションで子どもたちに挑むのを見て、先生が全力で楽しんでこそ、子どもも全力で楽しめるのだと気づきました。わたしも、楽しくわかりやすい授業ができる先生になりたいです。


近藤朱羽也さん

愛知教育大学 近藤朱羽也さん

大教大のみんながたこ焼きでもてなしてくれるなど、他大学の学生とも親睦を深められ、みんなの意識が一つになったことで、最高のイベントを創り上げることができました。

広森敦志さん

東京学芸大学 広森敦志さん

ジョン先生の授業テクニックはとても勉強になったし、直に子どもとふれ合う機会を持つこともでき、本当に来てよかったです!


PROJECT2―安全・防災教育のプログラム開発プロジェクト

 平成13年に起きた、本学附属池田小学校事件を受けて創設された「学校危機メンタルサポートセンター」が中心となり、子どもの安全教育に活用できるデジタル教材を開発しています。現在、HATO4大学の各附属学校で実証実験を実施しており、学校現場における危機管理と安全教育のグローバルスタンダードを確立し、全国に展開していきます。

  • 広森敦志さん
  • 広森敦志さん

パソコンやタブレット端末を使って、さまざまな生活シーンにおける危険を察知し、身を守るための方法をクイズ形式で学習します。


(2016年7月取材)
※掲載内容はすべて取材当時のものです。

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