国際協働教育コース

高度教育支援開発専攻 国際協働教育コース

 留学生を受け入れ、日本の理数系を中心とした教科教育と母国の教育の比較研究、海外展開モデルの発展に資する実践研究や、日本語教育の実践的な教育研究等に取り組みます。
 また、日本型教育システムのなかで学んできた学生を受け入れ、留学生との実践的な協働学習を通じて専門的理解を深化させることを狙いとしています。

 

日本型教育システム開発領域

理系科目を中心に日本型教育の特性を理解し、新たな教育モデルを創造し実践できる人材を養成します。

特徴

  • 日本型教育と各国・地域の教育を比較して、新たな教育モデルを創造し実践できる資質・能力を育成します。
  • 理系科目を中心とした高度な教育スキルを身に付けます。
  • 日本型教育システムを国際的な視野から深く理解する力を身に付けます。

修学キャンパス

柏原キャンパス(昼間開講)

主な科目

  • 日本型教育システムにおけるICT活用の方法
  • 日本型教育システムの諸相
  • 日本型教育システム開発実践演習

修了後の輩出先

教育に関する国際機関、教育行政機関、日本への留学をめざす児童生徒を育てる教育機関、外国にルーツのある児童生徒が在籍する教育機関、理系の教材に関わる企業など

 

日本語教育支援高度化領域

国内外の日本語教育に必要な専門的知識と実践的教育力を養成します。

特徴

  • 外国語として日本語を教えるために必要な日本語・日本文化に対する専門的知識と実践的な教育方法を学びます。
  • 母語・母文化と日本語・日本文化を比較し分析できる力を身に付け、国内外の日本語教育の現場に対応可能な実践力を育成します。
  • 日本語を教える高度なスキル、教育方法や教材開発力を身に付けます。

修学キャンパス

柏原キャンパス(昼間開講)

主な科目

  • 日本語教育の理論と実践
  • 社会言語学特論
  • 日本語構造論
  • 日本語教育支援実践演習

修了後の輩出先

日本語教育機関、日本語教師養成機関、教育に関わる国際教育機関、教育行政機関・学校現場、日本語教育教材に関わる企業など

 

コース代表教員からのメッセージ

石橋紀俊教授

石橋 紀俊 教授

 様々なルーツをもち価値観を異にする人々が、国や地域の隔たりを越えてボーダーレスに協働する。そのことを通して、すべての人が尊重され、努力したことが平等に報われる社会の実現のために、教育が重要であることは言うまでもありません。また、AIなどのテクノロジーの劇的な進化を伴いながら到来する未来の社会のなかで、私たち一人ひとりが人間らしく生きるために必要であるのも教育です。
 国際協働教育コースは、理系教育と日本語教育という分野から、来るべき未来にアプローチしようとするコースです。このコースでは、日本型教育システム以外で日本語を外国語として学んだ留学生と、日本型教育システムで学び日本語を母語とする学部卒の院生とが協働して学びます。その学びを通じて、ルーツや価値観が異なるからこそ相互に理解を深め、互いに尊重することのできる寛容で柔軟な思考力と、今後ますますグローバル化する国際社会で活躍しうる実践力を身に付けます。