木村 皆さんは面接試験で回答に困った質問とか、印象に残っている質問はありますか?
福井 試験本番じゃないんですけど、練習で「道徳で多様性を育てたい」という発言をした際に、「多様性を育てるために、道徳の教材で例えば何を使いますか」って聞かれて、道徳の教科書を全く覚えてなかったし、具体的な教材まで考えたことがなかったから全く答えられませんでした。そこで、もっと色んな分野を勉強すべきだなって気づく良いきっかけになりました。
森本 私は、場面指導のときの追質問が印象的でした。校外での生徒の行動に対するクレームがあったときの指導で、練習どおりに答えることができたんですが、そこで「自分たちはそんなつもりがなかった、と生徒が主張したらどうするか」という追質問があったときは焦りました。でも、面接練習でキャリア支援センターの先生に言われたことを思い出して、「生徒の気持ちに寄り添う」ことを意識して考えた自分の対応を答えました。面接官の表情は終始変わらず、手ごたえを感じないこともありましたが、自分を信じ抜きました。
福井 それを聞いて思い出しましたが、ロールプレイでも、面接官が保護者役になって教員役を問い詰めるようなパターンもあるらしいから、めげないことが大切だなって思います。
木村 自分の答えたことに「これできなかったらどうするの」とか、「こんなときはどうするの」と矢継ぎ早に聞かれたら答えに迷うことありますよね。
森本 絶対ここは大事にする、という自分の芯がぶれなかったら、迷わずに伝えられるかなって、本番で思えたかな。
福井 あとは表情ですよね。困るような質問をされたときでも、それを表情に出さない。自信を持って答えることができれば大丈夫。
木村 私は「グローバル化が〜」と答えた際に、「じゃあ、グローバル化と国際化の違いは何ですか?」と聞かれて、自分の中で言葉の定義が曖昧で勉強不足だったことを痛感しました。自分がこう答えようと考えていることは、その言葉の定義や、似た言葉の意味を確認した方がいいです。面接は事前の準備が一番大事で、成功の9割9分を握っていますよね。
キャリア支援センターを活用せよ!
木村 皆さんは、キャリア支援センターを活用しましたか?私は書類の提出期限のこととかで不安になるたびに、相談に行ってました。
福井 木村さんが誰よりも相談に行って、「これ大丈夫ですか」「あれいけてますか」って聞いて、職員さんが「大丈夫やって!」と言ってくれているのを見ていました(笑)
木村 とても親身になって話を聞いて、色々と教えてくださるから、活用しないともったいないなって思います。
森本 面接練習の機会もたくさん作ってくれるから、行かなきゃ損ですよね。試験の1週間前に、キャリア支援センターの先生方が毎日練習に付き合ってくださって、喋り方や、話の展開の仕方など、事細かに教えてくれました。そのおかげで、あまり緊張せずに本番を迎えることができました。経験を積んでいる先生方がいらっしゃるから、本当にサポート手厚いな、という印象です。
福井 私は、受験する自治体ごとに学生同士で教採対策を行う「教採カフェ」で、よくキャリア支援センターを使っていました。豊能地区は集団面接があるので、教採カフェのメンバーでとにかくたくさん練習しようと決めて、キャリア支援センターに相談したら、時間と場所と先生を調整してくれて、とても親切にしてもらいました。
木村 自治体ごとの説明会に行ったときに、その自治体を受験する学生同士を繋いでくれることが本当にありがたいですよね。同じ目標に向かう仲間が教採カフェにいて、常に一緒に面接練習ができたことが、教採合格に生きたなと思います。