GraphicComposer

概要

 画面上に線や点を描画、構成することで「図形楽譜」を作成し、音を奏でる音楽アプリである。
 一般的な楽譜のリテラシーがないユーザーでも直感的な操作で作曲や演奏を行うことができるため、幼児教育、特別支援教育分野での表現活動や、小・中学校の各発達段階に合わせた音楽教育のデジタル教材として活用できるほか、音と形を融合的に扱うことができる特性を活かし、美術と音楽の領域横断的な教材としても活用できる。

GraphicComposerイメージ

美術教育分野の大学生を対象とした映像教育での活用(大阪教育大学・奈良教育大学)

 図形楽譜機能を用いてリズムをデザインし、そのリズムに合わせて図形が心地よく動く動画を制作する領域横断的な映像・メディア教育のカリキュラムモデルを開発した。
 空間として認識できないリズムやテンポを、紙の上にスケッチするかのように構想するための演習を実施した。

音楽教育分野の大学生を対象とした音楽教材の開発ワークショップ(大阪教育大学)

 前半では本アプリを活用した音楽教育(合唱指導)の教材活用法についてディスカッションを行い、後半は「かごめかごめ」や「だるまさんがころんだ」等のわらべ歌のワンフレーズの楽譜を作成した。
 それらをアプリ上で自在に組み合わせ、様々なアレンジを試行錯誤し、完成した楽曲を実際に歌うワークショップを実施した。

特別支援教育の表現活動に向けた本アプリの活用法に関する意見交換会(京都教育大学附属特別支援学校)

 特別支援学校でのデジタル教材やデジタル情報共有ツールの活用状況や開発の実情に関する意見交換会を京都教育大学附属特別支援学校の教員と行うと共に、本アプリを実際に操作してもらい、デザインや機能面での評価を行った。