教育実践力コース

高度教職開発専攻 教育実践力コース

それぞれの理想の教師像をめざしながら、教育現場から求められ、教育的課題の解決を図ることができる教師になるために必要なことを学べます。

対象 学部卒学生・現職教員(大学院修学休学制度等の利用)
募集人員(目安) 80名
養成する人材像
  • 児童・生徒に即した、実践的で高度な学習指導、学修評価を行える能力を身に付けた教員
  • 教員としてのカリキュラム・マネジメントや、教科横断的な視野を持った教科領域の指導、今日的な教育課題に対応した授業開発に、先端的かつ継続的に取り組むことのできる教員

特徴

教科領域の違いを超えた教科横断的・総合的な学びをめざします。加えて選択科目では、教科横断的かつ各校種にまたがる長期的視点でカリキュラムを構想・実践する能力(A群)、授業を研究的に分析・省察し、授業改善につなげる能力(B群)、教科領域の先端的な教材・題材開発と実践的な展開の能力(C群)の3つの能力を伸ばしていくことを目的としています。
ICTの先進的活用、アクティブ・ラーニングなど効果的な授業形態の導入、パフォーマンス課題の設定とルーブリック評価の適切な活用などに対応する科目や、理系教員をめざす院生に向けた高度理数教育科目も開講します。

教育実践力コースでは、6つの領域に分かれて学校実習科目や実践課題研究の指導を受けます。
各領域において対応する主な教科等は次のとおりです。

領域 対応する教科等
言語と文化 国語、外国語(英語)
個人と社会 家庭、社会・地歴・公民、道徳
科学と数学 理科、技術、算数・数学
身体と表現 音楽、図画工作・美術、書道、体育・保健体育
教育・心理
広領域 教科横断的なテーマや、総合的な学習など

修学キャンパス

柏原キャンパス(昼間開講)

主な科目

  • 教育実践の研究方法
  • 海外他地域教育実践演習
  • カリキュラム・マネジメントの展開

教員からのメッセージ

 教育実践力コースでは、学校教育現場の実情に応じた教材研究、指導法の開発、授業改善、今日的な教育課題に対応した方策を自身のテーマとして持ち、理論と実践を踏まえて検討することに重点をおいています。
 現在、学校現場が抱える課題は多様化・複雑化しています。その課題に対応するために、幅広い知識を持ち、柔軟に対応できる実践的指導力をもった教員になることをめざしています。
 学びの中核にあるのは、問題解決のプロセスを踏まえた探求活動と省察です。教職大学院では、講義において教科横断的な研究手法や専門的知見を深め、学校実習で実践を行い、自らのテーマを探求し、教員や院生との交流を通して自身の視野を拡げることができます。学校実習では、理論通りにいかないことや目の前の児童・生徒に合わせてこれまでの知見を変換させることがあるでしょう。その際に、教育実践力コースの魅力の1つである校種や各専門領域を大切にしながらも、同時に教科横断的な視点や校種を超えた学びを通して得られる多角的な視点で自らの教師力を磨いてください。
 教職大学院で、様々な学問領域の知識(理論)と学校現場での実践(実習)を自身の中で統合させ、自らを省察できる「学び続ける教師」になることを期待しています。そして、学校教育の未来を一緒に考えていきませんか。