作文コンクール2017 “Leading to the Future”

作文コンクール2017 “Leading to tde Future”

 作文コンクール“Leading to tde Future”は、府立高校教職コンソーシアム加盟校の高校生を対象とし、『未来に向かって -教師・夢・希望-』をテーマに、出会った教師・恩師とのエピソード、先生になりたいと思ったきっかけ、夢への意気込みなど未来に向かう気持ちを作文として発表するものです。
 加盟校の高校生約200名が参加した「大阪教育大学キャンパスガイド(平成29年11月11日(土)開催)」において、表彰式を行いました。最優秀賞の作品は、受賞した生徒自身が参加者の前で朗読し、教師への熱い思いを共有しました。

実施概要(2017年度)

主催 大阪教育大学、府立高校教職コンソーシアム
目的 (1) 作文を書くことを通して、生徒が現在と未来の自分について思いを巡らせ、教職への夢や覚悟をより確かなものとする。
(2) キャンパスガイドでの発表を通して、志を同じくする生徒同士のつながりを生み、夢に向かって一層邁進することを期待する。
対象 府立高校教職コンソーシアム加盟校の生徒で教職を希望する高校1・2年生
募集テーマ 「未来に向かって -教師・夢・感動-」
先生への思い、現在と未来の自分、高校生としての日常生活での感動などを自由に書いてください。
* 個別タイトルは自由
応募方法 400字詰め原稿用紙3枚(1,200字)以内で各高等学校の担当教員に提出。
* 本文の前(原稿用紙枠内)にタイトル、学校名、学年、氏名(ふりがな)を,全ページの裏面に学校名と氏名を明記した上で、クリップ止めすること。
* 1人1点。自分で書いたもので、未発表のものに限る。
* 応募作品は返却しない。
応募締切 平成29(2017)年9月22日(金) *各高等学校への提出期限
審査員 大阪府教育庁教育振興室高等学校課参事  藤井 光正
大阪府立高槻北高等学校校長(府立高校教職コンソーシアム) 奥谷 彰男
大阪府立泉陽高等学校校長(府立高校教職コンソーシアム) 浅田 充彦
大阪教育大学副学長  和田 良彦
大阪教育大学理事・副学長  岡本 幾子
大阪教育大学連合教職実践研究科教授 田中 滿公子
表彰・発表 府立高校教職コンソーシアム加盟校対象「大阪教育大学キャンパスガイド」(11月11日(土)大阪教育大学柏原キャンパスにて開催)において、最優秀賞、優秀賞、佳作を表彰する。最優秀賞受賞者については、作品を朗読・発表し、続いて、大学生とのパネルディスカッションに参加する。
賞品 最優秀賞:1作品(賞状とトロフィー・副賞)、優秀賞:2作品(賞状とトロフィー・副賞)、佳作:数点(賞状と副賞)
応募者全員:参加賞
注意事項 応募作品に関する一切の権利は、大阪教育大学に帰属するものとし、受賞者については、氏名・学校名・受賞写真・作品をウェブページ及び印刷物等で使用します。応募作品に記載の個人情報は、本コンクールの運営に必要な範囲内で利用し、応募者の同意なく、他の目的に利用することはありません。

受賞者と受賞作品

140件の応募がありました。厳正な審査の上、最優秀賞1作品、優秀賞2作品、佳作7作品を選定しました。

高校名 氏名 学年 作文
最優秀賞 大阪府立高槻北高等学校 松永 日菜子 2 受賞作品(PDF)
優秀賞 大阪府立夕陽丘高等学校 桑田 はるか 2 受賞作品(PDF)
優秀賞 大阪府立北野高等学校
竹下 夏鈴
2 受賞作品(PDF)
佳作 大阪府立和泉高等学校 竝木 里佳子 1
佳作 大阪府立北野高等学校 森 俊輔 1
佳作 大阪府立四條畷高等学校 西田 匡希 2
佳作 大阪府立泉北高等学校 板木 こころ 2
佳作 大阪府立豊中高等学校 奥浜 遥 1
佳作 大阪府立豊中高等学校 竹腰 春花 1
佳作 大阪府立夕陽丘高等学校 西口 優香 1
最優秀賞作文の朗読 集合写真

[左写真] 最優秀賞の松永日菜子さん(高槻北高等学校)が作品を朗読
[右写真] 栗林澄夫学長と受賞者の記念写真

作文講評(大阪教育大学副学長 和田良彦)

最優秀賞 「私の夢」 松永日菜子さん(大阪府立高槻北高等学校)

この作品で心に響いたのは、何よりも松永さんの行動力です。「介護福祉士になりたい」という夢を持っていた松永さんは、偶然、支援学校のバスを見て、そこでの仕事が福祉にもつながっていることに気づきます。自分の夢を確認するために、高校2年では教志コースに入り、支援学校で実際に実習を行い、そこで教員の働きぶりを見て「支援学校の先生になりたい」と自分の夢を強く確認されています。行動により心の奥底から確認した夢に敬意を表します。一人ひとりを大切にする優しい先生になられることを期待しています。

優秀賞 「現在の自分、未来の自分」 竹下夏鈴さん(大阪府立北野高等学校)

何よりも心に響いたのは竹下さんの感性です。高校進学を控えても、まだ自分の未来が想像できなかった竹下さんは、テレビで特集されていた日本における「子どもの貧困」に衝撃を受け、本などで実態について調べます。
そして、夜遅くまで働く保護者に代わって、様々な相談に乗ってくれた当時の先生とも重ね合わせて、「学ぶ楽しさが教えられる、生徒と真正面から向き合える教師になりたい」という思いを強くされています。子どもの生活も含めて相談できる頼もしい教師になられることを期待しています。

優秀賞 「彼と私」 桑田はるかさん(大阪府立夕陽丘高等学校)

最初、題名を見たとき、「え、恋愛の作文?」という不可解な気持ちで読み始めましたが、読み進めるうちに、中学校の時の障がいのある同級生との関りから、桑田さんの心の中に起こった変化が綴られていました。そして、その「彼」との関係から「私」は「人は自分の存在を理解してもらおうとするならば、自分も相手を理解してあげなければならない」ということに気づかれました。互いに理解しあえる子どもたちを育てる素敵な先生になられることを期待しています。

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