作文コンクール2018 “Leading to the Future”
作文コンクール“Leading to the Future”は、府立高校教職コンソーシアム加盟校の高校生を対象とし、『未来に向かって -教育・夢・希望-』をテーマに、「教育にかかわる現在と未来の自分、高校生・支援学校生としての日常生活での感動」や「これからの時代を見すえて、「こんな学校があったらいい」など、理想の学校園」などを作文として発表するものです。
実施概要(2018年度)
主催 |
大阪教育大学、府立高校教職コンソーシアム |
目的 |
(1) 作文を書くことを通して、生徒が現在と未来の自分について思いを巡らせ、教職への夢や覚悟をより確かなものとする。
(2) すべての府立高校・高等部を対象として、次代を築く多くの高校生・支援学校生の思いや考えを共有し発信する。
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対象 |
府立高校教職コンソーシアム加盟校及び府立高校・高等部の生徒で教職に興味や関心のある高校1・2年生 |
募集テーマ |
「未来に向かって -教育・夢・感動-」
テーマは次の2つから1つを選択する。
(1)教育にかかわる現在と未来の自分、高校生・支援学校生としての日常生活での感動
(2)これからの時代を見すえて、「こんな学校があったらいい」など、理想の学校園
* 個別タイトルは自由
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応募方法 |
400字詰め原稿用紙3枚(1,200字)以内で各高等学校の担当教員に提出。
* 本文の前(原稿用紙枠内)にタイトル、学校名、学年、氏名(ふりがな)を,全ページの裏面に学校名と氏名を明記した上で,クリップ止めすること。
* 1人1点。自分で書いたもので、未発表のものに限る。
* 応募作品は返却しない。
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応募締切 |
平成30(2018)年 10 月 19 日(金) *各学校への提出期限 |
審査員 |
大阪府教育庁教育振興室高等学校課参事 西田 恵二
大阪府立高槻北高等学校校長(府立高校教職コンソーシアム) 奥谷 彰男
大阪府立泉陽高等学校校長(府立高校教職コンソーシアム) 武田 温代
大阪教育大学副学長 和田 良彦
大阪教育大学理事・副学長 岡本 幾子
大阪教育大学連合教職実践研究科教授 田中 滿公子
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表彰・発表 |
原則として大学が学校を訪問し各校において、最優秀賞・優秀賞を表彰する。佳作については各校が独自に表彰・発表を行う。 |
賞品 |
最優秀賞:各テーマ1作品(賞状とトロフィー・副賞)、優秀賞:各テーマ1作品(賞状とトロフィー・副賞)、佳作:数点(賞状と副賞)
応募者全員:参加賞 |
注意事項 |
応募作品に関する一切の権利は、大阪教育大学に帰属するものとし、受賞者については、氏名・学校名・受賞写真・作品をウェブページ及び印刷物等で使用します。応募作品に記載の個人情報は、本コンクールの運営に必要な範囲内で利用し、応募者の同意なく、他の目的に利用することはありません。 |
受賞者と受賞作品
81件の応募がありました。厳正な審査の上、最優秀賞2作品、優秀賞3作品、佳作5作品を選定しました。
賞 |
高校名 |
氏名 |
学年 |
作文 |
最優秀賞 |
大阪府立豊中高等学校 |
鈴木 楓花 |
1 |
受賞作品(PDF) |
最優秀賞 |
大阪府立槻の木高等学校 |
高取 小都美 |
1 |
受賞作品(PDF) |
優秀賞 |
大阪府立八尾高等学校 |
谷尾 愉維 |
2 |
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優秀賞 |
大阪府立豊中高等学校 |
仲村 紳之介 |
1 |
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優秀賞 |
大阪府立八尾高等学校 |
長尾 薫 |
1 |
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佳作 |
大阪府立八尾高等学校 |
村田 優月 |
1 |
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佳作 |
大阪府立清水谷高等学校 |
大久保 咲 |
1 |
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佳作 |
大阪府立八尾高等学校 |
藤井 花音 |
1 |
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佳作 |
大阪府立高槻北高等学校 |
澤田 侑希 |
2 |
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佳作 |
大阪府立豊中高等学校 |
北野 杏 |
1 |
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[左写真] 最優秀賞の鈴木楓花さん(豊中高等学校)
[右写真] 最優秀賞の高取小都美さん(槻の木高等学校)
作文講評(大阪教育大学副学長 和田良彦)
最優秀賞 「未来を創る」 鈴木楓花さん(大阪府立豊中高等学校)
この作品を読んで、まず私が驚いたのは鈴木さんの感性の豊かさです。多くの人は何気なく聞き流していく報道を、鈴木さんは鋭く受け止めました。夜間学級で学ぶ人たち、とりわけ高齢者の姿を見て、現在の当たり前がそうではなかったことに気づき、自らのこれまでの考えや行動を自戒しています。まとめには、学校の役割に対する気づきや教員への感謝が述べられており、鈴木さんの感性と誠実さが溢れ出た良い作品です。教職に相応しい資質を持たれた鈴木さんの未来に期待しています。
最優秀賞 「N先生へ」 高取小都美さん(大阪府立槻の木高等学校)
この作品は、中学時代の養護教諭が、高校入学後しばらくして亡くなったことを知り、その先生から抱きしめられた温もりを思い出しながら、先生への思いと感謝が綴られています。「先生は、自分の死で泣く生徒がみたくなかった・・・私たちのことが本当に大好きでいてくれた」と述べていますが、逆に、N先生はこの作品で自分を取り上げてくれたことを、あの世で喜び教師冥利を感じていることでしょう。人に対する思いが深く、そして優しい高取さんの未来に期待しています。
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