英語で論理的に話せる生徒の育成をめざして
教養学科 文化研究専攻 欧米言語文化コース 2010年3月卒
大阪府立和泉高等学校英語科教諭
磯田 喜一 さん
広報スタッフが和泉高校を訪れた5月30日(木)は、LL教室(Language Laboratory 言語実習室)でALT(外国語指導助手)とのTT(チーム・ティーチング)授業がありました。実践的な英語力を問うTOEFL(トーフル)の設問を素材に、生徒にチャレンジしてもらう学習です。
普通科3年生による少人数指導(10人前後)です。外国人のALTによる英語発問が中心でしたが、流れのポイントでは磯田教諭が日本語も交えて解説していました。授業の終わった後、留学にとって有利なTOEFLに対す質問が生徒からたくさん出され、磯田教諭は丁寧に答えていました。「TOEFLに出題される文章や単語は、生徒には少し難しいようです。論理的に考える力も問われるからです」
「生徒の“分かった”と“定着”というのは違うということを忘れないようにしています。しっかりと身につけさせる指導のあり方を日々模索しています」と力説します。
和泉高校は「国際感覚豊かな生徒」の育成をめざして、英語教育に力を入れています。磯田教諭は、2010年度から2年間常勤講師を務めたあと、2012年度から教諭として採用されました。英語科ともに、今年度から新設の「グローバル科」の運営を担当しています。生徒が、ツールである英語を駆使し、論理的に思考し、話すことのできる生徒の育成をめざして、学内で様々な学習環境の整備を進めています。
「親しい友達や教員が、外国人と英語で話している場面を見て、格好いいと感じる。それが憧れとなり、自分も英語を流暢に話せるようになりたいと、モチベーションが上がってくれればと思います」。校内の留学説明会などでは、英語がうまくなるために留学をしたいという積極的な生徒が着実に増えているといいます。
磯田教諭と、英語との出会いは小学校5年生のとき。学習塾で英語のアルファベットを覚えることから始まりました。「小、中、高校といい先生に恵まれました。教員という職業に興味をもったことと、英語をもっと勉強し、話せるようになりたかったのです」と、本学入学の動機をこう話します。
その言葉とおり、3回生の時にオーストラリア交換留学(11か月)を体験。4回生ではブリティッシュ・カウンシル(日本語指導助手英国派遣プログラム)で8ケ月イギリスに滞在しました。