教育学部

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◆卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

 グローバル化,情報化の進展など変化の激しい予測困難な時代が到来し,教育現場では様々な対応が求められています。教員養成⼤学は,教育のデジタル化や新たなニーズへの対応など,学校教育を取り巻く環境の変化を前向きに受け⽌め,探究⼼を持って⾃律的に新しい知識・技能を学び続け,⼦ども⼀⼈⼀⼈の個別最適な学び,協働的な学びの充実を通じて,⼦どもの主体的な学びを⽀援する伴⾛者としての役割を果たし,多様な教育課題に対応して教育現場を担うことができる⼈材を養成することや,学校教員と連携し,協働して学校教育を⽀えることができる⼈材を育成することが社会から期待されています。
 このような状況の下,本学教育学部では,実践的な教職能⼒を養う優れた教員養成教育を推進し,⼦どもの多様性の理解の下,幼児・児童・⽣徒⼀⼈⼀⼈の学びに寄り添い,⼦どもを⾃律的な学習者へと導くことができる学校教員を養成するとともに,教育への深い理解と⾼い専⾨的知識・技能をもって,様々な職業分野において他者と協働して,多様な教育的課題の解決を図ることができる⼈材を育成することを⽬標とします。
 この⽬標に基づき,所定の単位を修得することによって,これらの⼈材に必要とされる資質・能⼒を⾝に付け,豊かな教養と知性とともに,優れた教職能⼒を持つ教諭・養護教諭として教育現場を担うことができると認められる者,⼜は教育的視点から学校・家庭・地域・社会と連携・協働することによって,グローバル時代における多様な課題の解決を図ることができると認められる者に学⼠(教育学)の学位を授与します。 

◆教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

 教育学部の教育課程は,卒業認定・学位授与の⽅針を踏まえ,教育学部各課程・学科において定める卒業時に必要とされる資質・能⼒を育成することを⽬的として,教育職員免許法を踏まえながら,教員養成フラッグシップ⼤学として,指定⼤学が加える科⽬を設定した上で,次のように体系的に編成し,実施するものとします。
 教養教育については,⼤学全体の教員養成及び教育・学習⽀援⼈材養成の機能の充実・強化を⽀えるため,「教養教育ポリシー」を策定し,多様性の理解の下,学術的な基本的知識の獲得とアカデミックライティングなどの⼤学⽣活を送る上で必要な資質・能⼒やキャリア教育も含めた教養教育の質的充実を図ります。
 教員養成教育では,教育職員免許法を踏まえながら,学校教育の基礎的知識を修得し,指導内容と⼦どもへの対応の理解を深め,実践的な⼒量を育成するため,教育課程を編成します。
 また,義務教育学校や教科担任制への対応として,複数の免許状取得に⼒点を置いた教職課程の編成を⾏うものとします。
 教育・学習⽀援⼈材のための教育では,教育の基礎的知識と専⾨的知識・技能を修得し,他者と連携し,協働して諸課題の解決を図ることができる⼒量を育成することを⽬的として教育課程を編成します。
 さらに,副専攻制度を拡充し,資格やその他の教育課題に対応するプログラムを編成し,学習者の主体的なキャリア志向に応じた履修を可能とするとともに,修了者には学修証明書等を授与し,学びを可視化します。
 教育課程の編成にあたっては,卒業認定・学位授与の⽅針に定める「卒業時に必要とされる資質・能⼒」と授業科⽬との関連性について,教員と学⽣間で共有することを⽬的として,シラバスに明⽰するとともに,カリキュラムマップやナンバリングを活⽤して,その体系性を可視化します。 
 また,学⽣の実践的な⼒量を育成する取り組みとして,インターンシップ活動やサービスラーニングを導⼊するとともに,その活動を⽀援する体制の充実を図ります。 
 学⽣が学修を進める過程においては,履修登録科⽬の登録上限数(CAP 制)を設定し,単位の実質化の取り組みを充実させます。 
 特に,学⽣の主体的な学修の促進を⽬的として,アクティブ・ラーニングの要素を取り⼊れた授業を拡⼤し,ラーニング・コモンズなどの環境整備を推進するとともに,電⼦ポートフォリオを活⽤して,学修のふりかえりと指導教員からの指導・助⾔を踏まえた,学⽣⾃⾝による主体的な学びを⽀援します。 
 各授業は,講義・演習・実験・実習などの⽅法により展開します。 
 指導技術を向上させるための研修や教員同⼠での授業参観などを定期的に開催し,授業改善に取り組むものとします。 
 成績評価は,全学共通の評価基準を明⽰の上,プレゼンテーション,レポート,試験など,多様な⽅法により⾏うものとするとともに,それらがどのように成績に反映されるか,シラバスに明記するものとします。 
 評価基準の明確化や厳格な成績評価の実現に寄与することを⽬的として,GPA 制度を導⼊し,その算定⽅法や活⽤⽅法を明⽰することによって,学習への意欲の増進や指導教員による履修指導の促進を図ります。 
 学⽣の学修成果については,履修カルテにおいて,「卒業時に必要とされる資質・能⼒」への到達度を把握するとともに,学⽣,教員及び就職先などからのアンケートを通じて,教育課程の編成及び実施についての評価・改善に取り組みます。

◆入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

1.求める学生像
 卒業認定・学位授与の方針に定める資質・能力を育成するために編成された教育課程を履修する学生として,次に掲げる人材を広く求めます。
 ・子どもの未来への関心があり,教職への強い意欲と関心,探究心を持つ人
 ・教職に必要な知識と技能,教科に関わる専門分野への関心がある人
 ・広く豊かな教養と多様性理解,協調性の修得をめざす人
 ・現代社会への幅広い関心と自らの課題意識を持って積極的に社会参画をめざす人 
 上記の求める学生像に加えて,外国人留学生では次のような人を求めています。
 ・一定の日本語能力と大学教育を受けるに必要な基礎学力を持つ人
 ・日本の文化や社会についての理解や経験を活かして国際的に活躍することをめざす人
2.入学者選抜の基本方針
 各課程・学科が求める学生を受け入れるために,学力の3要素(①知識・技能,②思考力・判断力・表現力,③主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)等を多面的・総合的に評価して入学者を選抜するため,一般選抜(前期日程・後期日程),学部推薦型選抜,私費外国人留学生入学試験,第3年次編入学試験の多様な入学者選抜を実施します。